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医師が国際学会で感じた日本人の英語プレゼンの6つの特徴と改善点とは?

あなたは、定期的に国際学会に参加していますか?

私は常勤医師を辞めてフリーランス医師になってから、以前より国際学会に参加して勉強する機会が増えました。

 

常勤医師の場合は、日常業務が色々あるためなかなか休みを取りにくいのが現状ですが、フリーランスになってからある程度自分で仕事のシフトをコントロールすることができるようになりました。

 

元々、フリーランス医師になったのは自分の自由な時間を手にして自分の趣味を楽しむ時間を確保するためでした。

ですが、意外にもフリーランス医師になってからの方が、勉強する時間も取れるため積極的に国際学会に参加するようになりました。

 

そして、国際学会に参加すればする程、日本人と欧米人の間のプレゼンテーション能力の違いを身に染みて感じるようになりました。

 

今回は、国際学会に多数出席しているフリーランス医師の私が感じた、日本人医師の英語プレゼンテーションの改善すべき点についてお伝えします。

 

今回の記事は、以下の人にオススメです。

今回の記事がオススメの人
  • 国際学会で発表をしたいと思っている医師・看護師
  • 国際学会のプレゼンの準備をしている医師・看護師
  • 英語のプレゼンを予定している医師・看護師
  • 英語のプレゼンが上手になりたいと思っている方

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医師が国際学会で感じた日本人の英語プレゼンの6つの特徴とは?

まずは、国際学会での日本人の英語プレゼンのよくある特徴をお伝えします。

  1. 医師が国際学会で感じた日本人の英語プレゼンの6つの特徴とは? ①手元の原稿を読む
  2. 医師が国際学会で感じた日本人の英語プレゼンの6つの特徴とは? ②スライドを読む
  3. 医師が国際学会で感じた日本人の英語プレゼンの6つの特徴とは? ③聴衆を見ない
  4. 医師が国際学会で感じた日本人の英語プレゼンの6つの特徴とは? ④早口
  5. 医師が国際学会で感じた日本人の英語プレゼンの6つの特徴とは? ⑤言葉に抑揚がない
  6. 医師が国際学会で感じた日本人の英語プレゼンの6つの特徴とは? ⑥無表情

医師が国際学会で感じた日本人の英語プレゼンの6つの特徴とは? ①手元の原稿を読む

日本人によくある英語プレゼンの特徴の1つに、『手元の原稿を読む』と言うことが挙げられます。

最近の国際学会で日本人医師による口頭発表を見ましたが、一人の先生は英語に自信がないのか、ずっと手元の原稿を読んでいました。

学会発表中、オーディエンス(聴衆)は発表者かスライドを見ています。

それなのに一度も発表者は顔を上げずに手元も原稿を見ているだけです。

たまに、スライドと発表内容が合っていないこともありますが、それにも気づかずに一定速度で読み上げているだけです。

そのような口頭発表は、オーディエンス(聴衆)に刺さらず、聴衆は内容に興味を持つことができません。

飽きて、途中でスマホやパソコンを弄り始める人も出てきてしまいます。

 

それなので、『手元の原稿』を読むだけの作業は辞めましょう

医師が国際学会で感じた日本人の英語プレゼンの6つの特徴とは? ②スライドを読む

次に日本人によくある英語プレゼンの特徴が、『スライドを読む』と言うことです。

英語に自信のない日本人医師による口頭発表では、一人の先生は英語に自信がないのか、ずっとスライドを読んでいる先生もいました。

おそらく、手元の原稿を読むのは良くないと考えて、発表内容を全てスライドの中に文字として書いてしまっています。

それなので、ポインターを当てながらスライドの文字を一言一句漏らさずに読んでいるのです。

ですが、そのような発表も、ずっとオーディエンス(聴衆)に背を向けてスライドの文字を追いかけているだけです。

話し手と一度も目が合わない、こちらを向いてくれない、ずっと背を向けて話しているという状況ですので、オーディエンス(聴衆)側はこの人は私達に聞いて欲しいのかな?と疑問を感じてしまいます。

 

日常生活でも、人に話を聞いて欲しい時にその人に背を向けて話し続けるという事はありませんよね。

それなので、オーディエンス(聴衆)に背を向けてスライドを読むだけの作業は辞めましょう

医師が国際学会で感じた日本人の英語プレゼンの6つの特徴とは? ③聴衆を見ない

①②でも言いましたが、日本人によくある英語プレゼンの特徴が、『聴衆を見ない』ということです。

日本人医師による口頭発表で多くある、①原稿を読む、②スライドを読むことに共通しますが、聴衆に目を向けずに話している先生がとても多いです。

おそらく、英語を読む・話すことに必死になってしまって、原稿以外に目を向ける余裕がない先生が多いと見受けられます。

ですが、日常生活で想像してみて下さい。人の目を見ない、人の顔を見ない人の話を興味を持って聞きたいと思いますか?

 

人の心に訴えかけてその心を掴む話し方は、人の目を見て話すことです。

それなので、多数のオーディエンス(聴衆)がいる場合はきちんと会場を見渡す形で観客の方を見て話しましょう。

英語が苦手でも、オーディエンス(聴衆)に目を向けて話しかけましょう。

医師が国際学会で感じた日本人の英語プレゼンの6つの特徴とは? ④早口で話す

緊張している人は誰でも、『早口で話す』ことになりがちです。

さらに、英語で話す場合は、「ペラペラとスムーズに英語を話している」ことが英語っぽいと思っている日本人も多いかと思います。

ですが、それは間違いです。

口頭発表で大事なことは、オーディエンス(聴衆)に話している内容を理解してもらうことです。

そのためには、大事な点はゆっくりはっきり話すことです。

 

英語が苦手なら余計に、オーディエンス(聴衆)にはゆっくり話しかけましょう。

医師が国際学会で感じた日本人の英語プレゼンの6つの特徴とは? ⑤言葉に抑揚がない

日本人の英語の特徴でもありますが、『抑揚なく話す』ことは聴衆にとって内容が分かりずらくもあります。

特に元々日本語はあまり抑揚の無い言語です。

それなので、英語で話すときにスピードを考えて、ゆっくり話したりアクセントを強く入れたりと抑揚を持って話すことは慣れなく難しいかと思います。

ですが、抑揚なく話すことは、ボソボソ聞こえてしまってどこが大事な点かオーディエンス(聴衆)には分かりづらいです。

 

大事な点はゆっくりとオーディエンス(聴衆)に訴えかける、複数回話すことで大事さを理解してもらえます。

また、大事なところをゆっくり話すことは話のスピードに緩急をつけるのと似ています。

 

英語が得意で無いなら、大事なところはオーディエンス(聴衆)にはゆっくり大きく話しかけましょう。

医師が国際学会で感じた日本人の英語プレゼンの6つの特徴とは? ⑥無表情

日本人の特徴の1つでもあるかもしれませんが、『無表情で話し』ているように見えます。

これも、英語を目で追うのにいっぱいいっぱいで緊張している特徴かもしれません。

無表情に近い状態でスピーチしている日本人の先生をよく見かけます。

 

無表情で言葉に抑揚が無く淡々と話をしていると、ロボットが話しているような、少し怖い印象を受けてしまいます。

オーディエンス(聴衆)に伝えたいことがあるなら、目を見て、少し笑顔で話してみてはいかがでしょうか?

英語が得意で無いなら、少なくとも笑顔で乗り切りましょう。

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医師が国際学会で感じた日本人の英語プレゼンの6つの改善点とは?

それでは次に、国際学会での日本人の英語プレゼンの改善点をお伝えしますので、英語の発表が苦手な人はぜひ参考にしてみて下さい。

  1. 医師が国際学会で感じた日本人の英語プレゼンの6つの改善点とは? ①ゆっくり話す
  2. 医師が国際学会で感じた日本人の英語プレゼンの6つの改善点とは? ②聴衆に話しかける
  3. 医師が国際学会で感じた日本人の英語プレゼンの6つの改善点とは? ③聴衆に挙手を促す
  4. 医師が国際学会で感じた日本人の英語プレゼンの6つの改善点とは? ④わかりやすい単語や言い回しを使う
  5. 医師が国際学会で感じた日本人の英語プレゼンの6つの改善点とは? ⑤笑顔で話す
  6. 医師が国際学会で感じた日本人の英語プレゼンの6つの改善点とは? ⑥ひたすら練習を繰り返す

医師が国際学会で感じた日本人の英語プレゼンの6つの改善点とは? ①ゆっくり話す

まず大事なのは、『ゆっくり話す』ことです。

緊張しているなら余計に、まずは深呼吸をして体の力を抜いて、観客の方を見ながらゆっくりゆっくり話し出してみましょう。

緊張していると頭が真っ白な状態で早口で話してしまい、結局自分が何を話したのか分からないで終了してしまう時もあります。

ですが、せっかく口頭発表の機会を得たのならば、挨拶をした後は一呼吸入れてみて下さい。

 

観客も全員が英語が得意というわけではありません。

それなので、ゆっくり分かりやすく話してくれるスピーカーがいたら、しっかり聞いてくれます。

 

例えば、10分の発表時間の場合、6〜7分で読み終わる原稿を作ってみてはいかがでしょうか?

それを、自分が思う以上にゆっくりゆっくり話すのです。

みんなが英語が得意なわけではありませんので、ゆっくり話す事は聞き手の理解にもつながります。

医師が国際学会で感じた日本人の英語プレゼンの6つの特徴とは? ②聴衆に話しかける

聴衆の心を掴むのに大事なのは、『聴衆に話しかけるように話す』ことです。

緊張していると、原稿を目で追うのに一杯一杯になっている先生を多数見かけます。

一度も原稿から顔を上げずに一気に話す先生の内容に、興味を持って聴く観客は少ないと思います。

それなので、どうしても言いたいところは、顔を上げて聴衆を見渡して話してみてはいかがでしょうか?

 

原稿に何かマーキングをしておいて、『ここだけは顔を上げる』というところを作っておいて、そこだけでも顔を上げて聴衆に話しかけてみてはいかがでしょうか?

せっかく口頭発表に選ばれた内容なので、聞きたい人はいっぱいいると思います。

そのような先生たちに、「何が言いたいのか分からなかった」という印象を持たれてしまっては勿体無いです。

 

一番言いたいところは、顔を上げて聴衆に話しかけるようにゆっくり話してみて下さい。

医師が国際学会で感じた日本人の英語プレゼンの6つの特徴とは? ③聴衆に挙手を促す

最初に聴衆の心を掴むために、『聴衆に質問をする』ことをオススメします。

特にオーディエンス(聴衆)は最初は集中して話を聞こうとしています。

それが面白い内容なら引き続き聞こうと思いますし、楽しくなさそうなら途中で会場を出て行く人もいるでしょう。

 

それなので、最初のパートのどこかに『聴衆に対する質問』を入れてみてはいかがでしょうか?

正直、口頭で回答する質問を入れても答えてくれる人は少ないですので、『挙手で回答できる質問』を入れてみると良いと思います。

反応が悪ければ、同じことを2回聴いてみても構いません。

そのようにあなたの話に参加させるようにすれば、オーディエンス(聴衆)は興味を持ってあなたの話を聞いてくれます。

 

聴衆の心を掴むためには、挙手方式の質問をしてみて下さい。

医師が国際学会で感じた日本人の英語プレゼンの6つの特徴とは? ④分かりやすい単語や言い回しを使う

英語が苦手な人こそ、『分かりやすい単語や言い回しを使う』ことをオススメします。

英語が母国語の人のスピーチを聞くと、すごく上手に聞こえて、自分の発表はこれで良いのか不安になりますよね。

 

ですが、私は英語ネイティブでない発表者こそ、簡単な単語や言い回しを使って欲しいと思います。

英語がネイティブで無いと、母国語のアクセントや癖が言葉に出てしまって何を言っているのか分かりにくい時があります。

その時に、さらに難しい単語や言い回しを使われるとますます言いたいことが分からなくなりがちです。

 

聞いている側は、英語がネイティブで無いことは分かりますので、言いたい事を理解してもらうためにも簡単な言葉で伝えてみてはいかがでしょうか?

大事なのは、あなたの話の大事な点を聴衆に理解してもらうことではないでしょうか。

医師が国際学会で感じた日本人の英語プレゼンの6つの特徴とは? ⑤笑顔で話す

英語が苦手な人は、聴衆に『笑顔で話しかける』ことをオススメします。

緊張して、下を見て原稿だけを読んでいると、表情は硬くなりがちです。

また、例え顔を上げて話しても無表情だと印象はあまり良くありません。

 

聴衆の心を掴むためにも、国際学会の口頭発表では笑顔でスピーチして下さい。

笑顔で話していて、悪い印象を持つ人はいないと思います。

大事なのは、良い印象を与えてあなたの発表を興味を持って聞いてもらうことではないでしょうか。

医師が国際学会で感じた日本人の英語プレゼンの6つの特徴とは? ⑥ひたすられ演習を繰り返す

国際学会の英語発表の準備で一番お伝えしたいのが、『ひたすら口頭発表の練習をしましょう』という事です。

日本で口頭発表がある場合、準備をするのは大抵『スライド・発表原稿の推敲』です。

ですが、国際学会での英語発表の大事な準備は、『口頭発表の練習』です。

 

欧米人の発表はとても上手ですよね。

人を惹きつけるような話し方をするため、楽しくて、目を輝かせて発表を聞いている人もいます。

それは、何度も繰り返し『口頭発表の練習』をしているからです。

そして、原稿の内容を言葉で発表する練習だけでなく、身振り手振りをつけて本番のように練習する事です。

アメリカ人やヨーロッパ人は、PCや原稿が置ける台のところから離れて、ステージの真ん中に来て動きながら聴衆に話しかける人もよく見かけます。

あれは、何度も練習してあのように動けるようになっているのです。

 

日本人は、実際に言葉に出して体を動かして発表の練習をする回数が少なすぎると思います。

何十回ではなく、何百回もひたすら練習して、体が暗記するまで動きを身に染み込ませるのです。

それによって、緊張して頭が真っ白になってしまった場でも、体が自然に暗記した動きをすることが出来るのです。

口頭発表が上手な先生は、そこまで練習していると言われているのですよ。

せっかく国際学会でオーラルスピーカーに選ばれたのなら、後悔しないためにも何度も何度も納得できるまで練習をして下さい。

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まとめ

あなたは、国際学会で発表する事はありますか?

慣れていないとかなり緊張しますよね。

ですが、聞いている側としては、下を向いてボソボソ話されるよりは、簡単な英語でもゆっくりはっきり話してくれた方が理解ができます。

 

簡単な言葉で、ゆっくり・はっきり

それなら、英語に慣れていない日本人にも出来そうな事ですよね。

 

そして大事なのは何度も何度も本番のつもりで大きな声で練習する事です。

日本人は特に、口頭で大きな声で話して練習する人は少ないと思います。

ですが、アメリカ人であっても口頭発表の際は何度も何度も練習すると言われています。

発表原稿の推敲よりも、口頭発表の練習時間の方が遥かに多いです。

 

それなので、あなたもそのような発表の機会に恵まれましたら、是非、後悔の無いように自信が持てるまでしっかり練習してみてはいかがでしょうか?

drminimalist

Dr.ミニマリスト サイドFIRE予定のフリーランス医師であり、医療コンサルタント。 最近は国内や海外を旅をしながら仕事をしています。 自身の健康を害した時に、ミニマリストや断捨離を知り、身の回りを整理することで症状の改善を認めました。自分の経験から、心とカラダの健康の大切さを実感し、自分の人生を大切に生きるためにFIRE(経済的自立、セミリタイア)を目指して資産形成、投資を実践して自由に生きています。