あなたは、人生楽しく生きていますか?
私は現在、フリーランス医師として働いています。
以前は、大学病院の医局に所属していて、安い給料で365日働いていました。
医師としての仕事は好きなのでしたが、そのような働き方をしていて、私は精神的・体力的に限界を迎えてしまいました。
その時に私が思ったのは、人が人間らしく楽しく生きていくには、休みや気分転換も大事であるということです。
そして、そのような生活をするには、医局に所属し上からの指示で人事を決められるのではなく、自分の意思で自分の未来を決める必要があるということです。
それなので、私は医局を辞めて、現在は自分の意思で仕事を選択するようにしました。
今回は、医師が楽しい人生を送るために見直した働き方の6つのポイントについてお伝えします。
今回の記事は、以下の人にオススメです。
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それでは、フリーランス医師の私が楽しい人生を送るために辞めた医師としての6つの働き方については以下の通りです。
まず、私は自分の健康のために『当直業務』を辞めようと考えました。
私は元々、しっかり7〜8時間寝ないと日中に集中力が低下したり、不機嫌になったりする性格です。
それなので、当直業務があると日中に働いて、その後に当直業務で一晩中起きていて、翌日もそのまま日勤に入るような業務になります。
看護師の場合は、日中に働いたら続いて夜勤に入ることがありませんが、医師の場合は日勤と日勤の間に当直業務が入ります。
それなので、当直明けに休みということはありません。
(現在では、研修医の場合は当直明けは休みのようですが、それ以外の医師は当直明けの休みはありません。)
当直業務はそのような体制であるため、私は日中にしっかり業務をしたり、心身の健康を維持するためには『当直』をすると支障が出てしまいます。
もちろん、当直業務を全く問題なく出来る医師もいます。
しかし、人によっては睡眠が取れない、睡眠が不規則になると健康を害する人も出てきます。
それなので、私は自分の健康のため、そして楽しい人生を送るためにも自分には合っていない『当直』業務はしないことに決めました。
あなたは、当直業務を問題無くこなすことができる体質ですか?
次に、これも私自身の健康のために、『オンコール業務』を辞めることにしました。
オンコールとは、入院している患者さんの具合が悪い時に病院からよばれるシステムです。
病院や科によりますが、私の所属していたところは365日24時間『毎日オンコール』を受けるシステムでした。
それなので、病院から帰っても病院からコールが来る可能性がありましたので、常に電話を体の近くに置いて何度も電話が来ていないか確認しながら生活していました。
そして、病因からコールが来たら30分以内に病院に駆けつけないといけないルールでしたので、遠出は全くできない生活でした。
また、夜中にコールが来ることも頻回にありましたので、いつも浅めに寝て、いつでも電話に出れるような状況を作っていました。
それなので、私は常に寝不足のような体調で何年も仕事をしていました。
しかし、それが心身ともに健康的で人間らしい生活を送れる状況だったかというとそうでないと思います。
仕事は好きでしたが、それは心身ともに健康な状態で仕事ができて初めて、仕事を楽しいと思えるのではないでしょうか。
いつも電話のコールにビクビクして、寝不足で不健康な『毎日オンコール』という生活から脱却するために、私はオンコールのない生活を選択しました。
次に、私自身の健康のために、『救急対応』を辞めることにしました。
病院で働いていると、日中の時間に予約で来る患者様の対応と、急に体調が悪くなり救急車などで来る患者様の対応があります。
救急外来には、その日の担当の医師がいて、これは病院にいる医師たちが持ち回りで担当します。
自分が担当になった場合はその日1日、もしくは一晩、救急外来に来た患者様を全て診る必要があります。
それは、診察をして、必要なオーダーをして検査をして診断と処方などをする業務ですが、病気によっては多くの検査が必要で一人に何時間もかかる場合があります。
そして、その後は診断結果を患者さんやご家族にお話しして、今後どのようにしていくかの方針を決めます。
必要があれば入院の手続きをして、さらにはすぐに緊急手術の手続きを取る場合もあります。
また、他の先生が救急外来の担当だった場合でも、病院からよばれることがあります。
それは、例えば眼科や耳鼻科の先生が救急外来担当の場合、腹痛の患者さんが来院したら当直医から外科医の先生に連絡がきます。
それなので、自分が当番でなくても、夜中や休日でもいつでも救急外来に呼ばれるかもしれないという心づもりで生活していないといけないのです。
すなわち、平日の夜でも休日でもゆっくり休むことが出来ないのです。
自分の人生で、仕事を楽しく充実感を持ってするためにも、私は『救急対応』という体制下で働くことを辞めました。
さらに、私は『緊急手術』の対応を辞めることにしました。
私は元々、病院で外科系医師の仕事をしていました。
日常の仕事として手術をしていましたが、それ以外に外科系医師は上記の『救急対応』という形で、夜中でも週末でも救急外来に患者さんが来て呼ばれたら、病院に駆けつけるシステムがあります。
そこから患者さんに対して検査をし、必要があればそのまま緊急手術に入ることも多かったです。
その場合は、夜中や週末に一晩かけて手術をしたとしても、その翌日の勤務は通常通りにあります。
そのため、翌日手術が控えている場合は寝ずに予定手術に挑むことになります。
しかし、そのような寝不足の状況の中、集中力と体力を保ってしっかりと手術が出来ると心の底から自信をもって言えるのでしょうか。
私は、体力ギリギリで手術に挑んでいる先生を何人も見てきました。
実際、メンタル的に支障をきたして、残念ではありますが退職された先生も見てきました。
本来なら、病院側が配慮して緊急手術の場合は翌日に予定手術の執刀の予定のない医師が手術に入るとしてくれたら良かったと思います。
しかし、今の日本の医療体制では、翌日の勤務の予定は関係なく、夜間休日でも緊急手術を行う必要がある状況です。
それなので、私は、私が心身ともの万全な状態で自分の患者さんを迎えるために、自分の体力外の救急対応・緊急手術業務をすることを辞めました。
心身ともに万全な状況で自信を持って患者様を迎えられれば、それは自分自身の満足感にもつながります。
満足感のある仕事ができれば、楽しい人生になりますよね。
自分の人生で、仕事を楽しく充実感を持ってするためにも、私は『救急対応』という体制下で働くことを辞めました。
実は意外にも『無報酬の労働』が多いのが病院の実態です。
ずっと以前の話になりますが、病院によっては、タイムカードなどのシステムがないので元々時間外労働への対価がない病院もありました。
また、緊急手術のように同じ科の医師が同じ日に複数人が時間外労働をした時には、各科1人までしか時間外の給与が与えられないという体制の病院もありました。
しかし、人のやる気や充実感は労働に対する対価があって得られます。
もちろんボランティアのような無料奉仕の精神が大事な時もありますが、当たり前のように無給の労働をしなければならない状況だと、いつか続けられなくなってしまいます。
それなので、私は自分の人生のために『無報酬の労働』を強いるような病院との契約はしなくなりました。
また、どうしても時間外労働があった時には自分で申告をして、交渉するようになりました。
働いたことによる報酬をきちんと貰えることにより、私は満足感のある仕事や生活が出来るようになりました。
満足感のある仕事をして楽しい人生を送るためにも、私は『無報酬の労働』という体制がある病院で働くことを辞めました。
最後に、私は自分の時間を作るために、『常勤医師』を辞めました。
私には、自分の人生でやりたい『夢』があります。
そのためには自分のために使える仕事以外の時間が必要です。
自分の人生を楽しく生きるために、自分の夢を叶えるために私は常勤医師を辞めました。
大学病院に勤めていたり医局に所属していたりすると、常勤医師としての働き方が『普通』の働き方というイメージがあるかもしれません。
しかし、医師としての働き方は常勤ばかりではありません。
医師としての働き方はいろいろあり、以下の記事に挙げていますので参考にしてみてください。
大事なのは、あなたはどんな人生を生きていきたいと思っていますか?
仕事やそこから得られる収入は大事ですが、それが人生の全てではありません。
それよりは、あなたの人生楽しいことが大事です。
あなたにとって、人生を楽しくする働き方を選択するのはいかがでしょうか?
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今回は、フリーランス医師の私が自分の人生を楽しむために辞めた6つの仕事についてお話ししました。
フリーランス医師になったらこれらの働き方を全て辞めないといけないという訳ではありません。
もしあなたが楽しい、やりたいと思う事ならどんどんやっていくことをオススメします。
ですが、もしあなたが今仕事が大変で苦しんでいるとか、体調を壊してまで自己犠牲を強いて働いているとかなら、一度あなたの働き方を見直してみてはいかがでしょうか。
私は、自分が大学病院の医局に所属している時は、与えられた状況をただ無条件で受け入れて仕事をしていました。
しかし、私たちは自分で仕事の環境を変える事も可能なのです。
あなたは、自分がどのような仕事をしたいのか、どのようなスタイルで生きていきたいのかを考えたことはありますか?
もしあなたが、以前の私のように自分で考えて選択するのではなく、ただ与えられた環境に身を置いているだけでしたら、自分の希望する生き方を自分で選択してみてはいかがでしょうか。
あなたは、給料について交渉したことがありますか?
働く条件について、相談したことがありますか?
あなたにあった仕事が出来て、楽しい人生を送れるように、あなた自身で仕事のスタイルを変えようと努力することも大事なのではないでしょうか?