フリーランスの医師としての働き方とメリット・デメリットとは?

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あなたはフリーランスの医師として働く事に興味はありますか?

医師の場合、働き方としては「常勤」と言われる働き方をしている人が多いのではないでしょうか?

常勤とは、病院と専属契約をして週5回(もしくはそれ以上)働く、サラリーマンで言うと「会社員」とか「派遣社員」になる感じです。

 

ですが、正直言って「常勤」として働くのは本当に疲れますし大変です。

病院勤務の場合は、長時間労働は当たり前、いつ病院に緊急で呼ばれるか分からず電話は手放せないですし、夜中に呼び出されて病院に行かないといけないこともあります。

 

そのような仕事に疲れて、常勤医師を辞めたいと思うことはあるけれど、実際に辞めるのは怖い、常勤を辞めても働けるのか、収入は問題ないのかなど不安はいろいろありますよね。

それなので、今回は実際に10年以上フリーランス医師として働いている私が、フリーランス医師としての働き方やそのメリット・デメリットについてお伝えします。

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フリーランスの医師としての働き方とメリット・デメリットとは?

フリーランス医師としての働き方とは?

フリーランス医師になる時の1番の心配は、仕事はあるの? どんな働き方があるの?ということではないでしょうか?

それなので、私が知っているフリーランス医師としての働き方をお伝えします。

  1. パート医師として働く
  2. スポット勤務で働く
  3. パート医師とスポット勤務を組み合わせて働く

フリーランス医師としての働き方 : パート医師として働く

パート医」として働く事は、出勤日数は少ないですが常勤と似ている働き方でです。

退職したいと病院に申し出た時もしくは女医の産休後の戻り方として、「パート医師」として週2〜3回働くという選択肢があります。

この場合、常勤医師と違って、残業がない当直がない夜中に呼ばれないというメリットがあったりします。

毎週決まった曜日に出勤して、あとは家族との時間に使ったり、自分の時間として好きなことをすることができます。

ただし、常勤の時に比べて圧倒的に給料が少なかったり、有給がない、社会保険に入れないというデメリットがあったりもします。

フリーランス医師としての働き方 : スポット勤務で働く

それ以外には、「スポット勤務」として働く方法です。

スポット勤務とは、1日のみ(もしくは数日)契約をしてその日だけ働きます。

いろいろなところに働きに出たり、数時間のみの勤務のこともあります。

この働き方だと、好きな時に働いてあとはお休みにする事も可能ですし、スポット勤務だけで毎日働く事も可能です。

フリーランス医師としての働き方 : パート医師とスポット勤務を組み合わせる

あとは、パート医師として週数回働いて、余力があればパート勤務以外の日にスポット勤務を入れるという働き方があります。

忙しい時はパートとしてのみ働いて、時間がある時にスポット勤務を入れると収入が安定するというメリットもあります。

フリーランス医師として働くと、好きな日だけ働けるというメリットがありますが、意外にもデメリットもありますので、以下でメリット・デメリットをお伝えします。

フリーランス医師としての働くメリットは?

フリーランス医師として働くメリットは、以下のことが考えられます。

  • 好きな仕事のみ選択してできる
  • 好きな時間、好きな日のみ仕事をすることが可能
  • 1日8時間働かなくて良い
  • 当直なし、夜中に緊急で病院に呼ばれない、時間外がほぼない
  • 面倒な人間関係がほとんどない
  • 国内・国際学会に行きやすい、長期旅行に行ける

 

フリーランス医師の1番の特徴は、「好きな時のみ働ける」という事です。

これは、好きな日程で働けるという事もありますが、数時間のみ働く事も可能です。

スポット勤務によっては、1時間から8時間くらいまで、いろいろな勤務形態がありますので、ご自身の日程に合わせて勤務を選択できます。

さらに、決まった時間のみ働きますので、当直義務もありませんし、夜中に緊急で呼ばれて病院に駆けつけないといけないということはありません。

(スポット勤務が当直業務以外の場合)

 

そして、毎日同じところで働かなくても良いので、人間関係に煩わしさはほぼありません。ちょっと苦手な人がいるんだよな…という勤務先に毎日出勤しないといけないことはありません。

 

さらに、フリーランス医師は自分の勤務日程は自分で決められますので、行きたい学会には勤務日程を調整すればいつでも出席可能ですし、国際学会長期の海外旅行にも自由に行けるというメリットがあります。

フリーランス医師としての働くデメリットは?

ただし、フリーランス医師として働くことは、デメリットもあります。

そのデメリットを項目別に分けてみました。

フリーランス医師としての働くデメリット:仕事関係のデメリットは?

  • 毎日仕事がある保証がない
  • 体調不良でも代診がいない
  • 有休なし、病欠なし
  • シフト変更不可
  • 自分でシフト作成が面倒
  • 専門医が取りにくい

 

基本的に、フリーランス医師は毎日仕事の保証がある訳ではありません。

選ばなければ色々仕事があるのが現状ですが、職場までの距離とか仕事内容、仕事時間が希望通りの募集があるとは限りません。

そして、一度仕事が決まればキャンセル不可です。

特にコロナ中にキャンセルが多かったようで代診の先生を急遽探すのがとても大変だったようで、勤務が決まった段階で事業所側からキャンセル不可は強く言われます。

それなので当然ですが、当日代診もないため普段の体調管理はかなり気をつけて生活するようになりました。

ちなみに、有給休暇もありませんし、病欠休暇もありません。

 

そして、もし専門医を取りたいと思っていましたら指導医がいる病院で働けるとは限りませんので、基本的にはフリーランス医師にならない方が良いと思います。

フリーランス医師としての働くデメリット:社会保険関係のデメリットは?

  • 社会保険に入れない(厚生年金が貰えない)
  • 国民健康保険が高い
  • 福利厚生がない
  • 退職金がない

そして、フリーランス医師として長く働いているとじわじわ感じるデメリットが、社会保険系の問題です。

基本的に国民年金のみで、厚生年金の積立がありませんので、将来のために個人的に国民年金基金を払うかiDecoをするかした方が良いと思います。

 

そして、意外に高額なのが国民健康保険です。おそらく医師としての収入がそれなりにあるとおそらく最高額(月10万円以上)払う必要があります。

体が健康でほとんど医療費が必要ない場合、国民健康保険の支払いが大きなダメージになります。

 

また、退職金もありませんので、それなりの積立や貯金が必須です。

フリーランス医師としての働くデメリット:生活のデメリットは?

  • 確定申告が必要
  • クレジットカードが作れないこともある

フリーランス医師として、複数の事業所で働いた場合は、年度末に確定申告が必須です。

常勤で働いていた時は自分で確定申告をすることはないので、これが一番心配でした。

自分が不勉強なら税理士を雇ってでも税金を支払う手続きをしないと後から痛い目を合うと考えて、毎年しっかり行っています。

 

そして意外なのが、クレジットカードが作れないことがありました。

特にJCBのクレジットカードは作れません。

フリーランス医師は収入が多くても、来年、再来年の収入の保証がありません。それなので、JCBはクレカ作成不可です。

(VISAとMasterは作ってもらえました。)

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まとめ

いかがだったでしょうか?

仕事が忙しく、もう常勤として働きたくない、当直したくない、緊急で呼ばれたくないと思いながらも働いている医師は結構多いのではないかと思います。

しかし、常勤を辞めるとどうなるのか、仕事はあるのか、生活していけるのか、知らないと心配ですよね。

ですが、実際辞めてみても仕事はありますし、自由に時間を作れて楽しいことは多いと思います。

その反面、確定申告など慣れないこともやらないといけないですし、自分でシフト管理しないとダブルブッキングの可能性もあれば、仕事を入れ忘れる日も出てきます。

 

ですが、正直言いますと、自分で自分の勤務を管理するのは楽しいです。

そして、自分の人生の楽しみのために、たくさん国内旅行・海外旅行に行ったり、友達と食事をしたりするという常勤医師の時には考えらなかった生活ができるのも楽しいですよ!

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