あなたは、仕事を辞めたいと思ったことはありますか?
私は現在、医師として働いていますが、辞めたいと思ったことはたくさんありました。
私が医師を辞めたいと思った理由は、医師の仕事が嫌なわけではなく、仕事環境が私にとってはブラック企業のような状況だったからです。
当時の私は、給料がほとんどないのに365日24時間病院に縛られていました。
週7日、日中には仕事がありますが、それに加えて365日オンコールでしたので、帰宅してからもいつ病院に呼ばれてもすぐに病院に向かわなければなりませんでした。
人によっては、そのような環境下でも問題なく仕事ができる人もいます。
ですが、私は休み無しと寝不足でイライラして、心身ともにボロボロの状態でした。
そのような状況だと、集中力も欠如しますし、正しい判断が出来ない時もあります。
そのような状態で仕事を続けていくことに不安を感じ、何年も職場を辞めたいと思っていました。
しかし、当時の私は大学病院の医局に所属する経験しかありませんでした。
そのため、医局を辞めたらどのように生活をしたらいいか分からず、恐怖を感じて何年も辞められずに無理に仕事を続けていました。
しかし、実際は辞めてみると、医局を離れても問題なく次の仕事にありつけますし、むしろ規則正しい生活ができるようになり、心も身体もとても健康になりました。
それなので、今回は仕事が辛くて辞めたいけれど、フリーランスで成功するためにどのようなステップを辿ったら良いかをお伝えします。
今回の記事は、以下の人にオススメです。
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仕事が辛くて辞めたいと思っている医師の方に、次のステップに進むために以下の3つの大事なことを考えてもらいたいと思っています。
私は、人が働いていく上で大事なことは、医師自身が心身ともに健康でいることだと思っております。
私は実際に医局を辞めることになりました身ですが、私は現在何も問題なく仕事も生活も出来ています。
その時に感じた、仕事を辞めるための3つの大事な点を以下にお伝えします。
これは、どの点から始めても良いことなので、あなたが興味を持ったことから始めてみてはいかがでしょうか。
仕事を辞める際に一番エネルギーを使うのが、『仕事を辞めると決断すること』です。
仕事が辛くて辞めたいなと周囲の人に漏らすことは多々あるかもしれません。
ですが、”仕事を辞めたい”と言うことと”実際に本当に辞めると決断すること”には大きな違いがあります。
それは実際に辞めるとなると、以下のような不安があるからです。
そのために、辞めたいと思いながらも決断出来ずに何年も仕事を続けていると、心身ともに疲労困憊してしまうこともあります。
人によっては適応障害やうつ病の症状を発症してしまうことも考えられます。
また、体調が悪い、休みが取れずに精神的に追い込まれているなどがあっても医師の場合は、休職することもなかなか出来ない環境である場合が多かったりします。
それなのであなたの今の仕事が辛かったら、まず、今のその環境で10年後にどのように働いているかを考えてみて下さい。
役職的に上になれば今の環境と違った形でやりがいを持って働けているようでしたら、今の環境であと少し頑張るもの一つの選択肢だと思います。
ですが、10年経っても同じように苦しんでいる環境下で働いていることしか想像できないようでしたら、そこで頑張って続ける意味があるのでしょうか?
実際に医局を辞めた身から言うと、世の中は広くて、医局が全てではありません。
一度出てみると、いろいろな形で働いている人をたくさん見ます。
そして、自分の理想に向けて少しずつ何度も自分の働き方を変えている人も多く見かけます。
もし辞めにくいということでしたら、最近では「退職代行」という会社ができるくらいなのです。
そういったものでも利用して、あなたの体調が最悪になる前に、別の働き方に進むというのも一つでは無いでしょうか?
ちなみに、私は自分で海外留学(研究留学)先を探してきて、研究留学という形で医局を出ました。
今の仕事を辞めることを決断したら、あなたの希望する働き方について考えてみて下さい。
医師としての働き方はさまざまな方法があります。
これまで大学病院の医局に所属していた医師にとっては、どこかの病院に所属して「常勤医師」として働く印象が強いかと思います。
ですが、私たち医師は必ずしも常勤だけでなく、非常勤医師として働いたり、得意な検査を主体に働いたりすることも可能です。
以下に医師としての働き方や、働く条件の例を挙げますので、あなたがどのような働き方を希望するか考えてみて下さい。
また、あなたの生活スタイルの変化によって、働きたいと思うスタイルも変更していきます。
あなたの変化に合わせて何度変更しても問題ありません。
それなので、あなたに合った働き方を考えてみるのはいかがでしょうか?
私の場合は、元々海外で働いてみたいという思いがありましたので、医局を抜ける際には研究留学に行きました。
仕事を辞める時、もしくは辞めた時に考えて欲しいのが、あなたが今後どのように生きていきたいかを考えて下さい。
それは、一概に医師としての仕事のあり方のことだけではありません。
あなたの人生として、家族を持ちたい、子供の送迎をしたり行事に参加したりして成長に合わせて積極的に関わっていきたいということもあるでしょう。
また自分の趣味を満喫したい、海外留学がしたいなどもあるかもしれません。
開業したいとか別の事業をしたいとかも素敵な生き方ですよね。
私が知っている医師の方々は、仕事をしながら自分のやりたいことをする人生も楽しんでいる人がいます。
そのような素敵な生き方をするには、医局や常勤医師という固定概念に縛られず自分で仕事の環境を整える決断力が必要になります。
そうして自分の人生を組み立てることで、心身ともに健康な楽しい人生を歩めることが出来るのです。
仕事の環境が悪ければ、今の病院に勤め続けないといけない理由はありません。
あなたは、あなたの望む生き方のために、今の働き方が合っていなければあなたの生き方に合わせられる働き方ができる環境に移っても良いのです。
大事なのは心身ともに健康なことで、あなたがあなたの周りにも優しくでき、楽しいと思える人生を歩めることなのです。
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私は、私たち医療従事者が仕事をしていく上で大事なのが、私たち自身の健康だと思っています。
医療従事者は、どんな時も医療や患者様に真摯に向き合っていくのが当たり前と思われている職業です。
ですがその気持ちがあるからこそ、昔からの悪しき習慣で、365日24時間休み無しで仕事と向き合うことが暗黙の了解となっていたこともありました。
しかし、365日24時間どんな状況でも瞬時に対応して、場合によっては何日も病院に泊まることをしていると、医療従事者側が不健康な状態になってしまいます。
そうなると、頭がぼーっとしてきて集中出来ずに、適切な判断が取れなかったり、精神的に追い込まれることもあります。
実際に、ニュースを見ていると若い医師が過労で最悪な決断をしてしまうことも見かけます。
人によって忙しくて自分を追い込むことでバリバリ働ける人と、十分な休息を取ることで力を発揮する人と、人それぞれなのです。
それなので、もしあなたが休息を取ることで心身ともに健康になるタイプなのに今いる職場が不眠不休で働くことを求められる場所なら、職場を変えるということも一つの選択肢なのではないでしょうか。
あなたが、身も心も健康に楽しい人生を生きていけることを、一度しっかり考えてみてはいかがでしょうか?