あなたは国際学会で口頭発表をした事はありますか?
英語で言うと、Oral speakerですね。
ずらっとオーディエンス(聴衆)がいる前で英語で話すのは緊張します。
練習をしてきたり、手元に原稿があっても頭が真っ白になります。
緊張し過ぎて、終わってみたら自分が何を話したのか全く覚えていないと言う先生も多く見かけます。
しかし、英語が苦手でも正しい準備をすれば英語の口頭発表する機会があっても、上手に英語発表をすることが可能です。
ただし、その準備は、「上手にスライドを作る」とか「上手な英文の原稿を作る」ことではありません。
国際学会で上手に英語のプレゼンをする練習法には、コツがいるのです。
今回は、『医師が教える国際学会で上手に英語で口頭発表する7つの練習法』についてお伝えします。
今回の記事は、以下の人にオススメです。
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それでは、年に何度も国際学会に出席しているフリーランス医師が、日本人が国際学会で上手に英語で発表するコツをお伝えします。
英語が第一言語でない限り、ゆっくり話した方が相手には伝わります。
英語はスムーズに早く話したほうが、カッコ良いと思っている人もいるかもしれません。
ですが、国際学会みたいな場所では、ゆっくりと観客を見て話した方が好印象ですし、あなたが言っていることを理解もして貰えます。
そうでなくても、国際学会の口頭発表の場では、緊張してしまい、誰でも早口になってしまいます。
英語が得意でない人が、手元の原稿のみを見てボソボソ早口で話していると、何を言っているのか理解するのが大変で発表内容にも興味を持って貰えません。
日本人が登壇した時点で、英語がネイティブではないだろうなとは分かって貰えます。
それなので、上手にペラペラと英語を話さないといけない、と思う必要は全くないのです。
それよりも、分かりやすくあなたの言いたい事を伝える方が大事です。
英語がネイティブでない人こそ、ゆっくりはっきり話す事を意識して下さい。
英語を話す時は、抑揚・緩急をつけた話し方をした方が聞き手には伝わりやすいです。
ペラペラ話される英語は、途切れる事なくスムーズに話しているように聞こえますが、英語は抑揚・緩急をつけて話した方が理解されます。
大事な名詞や一般動詞は、言葉も強めに長めにゆっくり話しますし、a, the, be動詞、前置詞などは短く弱く話します。
この辺りは練習することで慣れていきますが、私は自分が口頭発表する際には、原稿の内容の推敲よりも、この緩急・抑揚のチェックを何度も練習して体に染み込ませました。
日本語の場合は、あまり緩急も抑揚もないため、この練習が慣れないと難しく感じます。
そして、大袈裟に話している感じがして、日本人としてはちょっとした恥ずかしさもあります。
ですが聞き手からすると、緩急のある話し方はとても聞き取りやすいのですよ。
英語のスピーチをする際は、ネイティブの人に話してもらって録音した物をコピーできるまで練習しましょう。
英語のスピーチで一番大事なのは、臨場感を持って何度も練習する事です。
英語のスピーチが上手な人が発表したものが見れるサイトがあります。
それが、『TED』です。
YouTubeでも見れますので、一度見てみて下さい。
このように上手なスピーチをする人は、実は発表を自分の体に染み込ませるまで何度も何度も練習を繰り返しているのです。
ここに一番時間を使っていると言っても過言ではありません。
欧米人はスピーチが上手いと言われますが、それはうまいと言われるまで練習してから本番に臨むからです。
あなたは、英語の口頭発表がある時にそこまで時間をとって練習していますか?
なるべく暗記できれば…
最終的には原稿を持って発表の場に行こう…
そのような気持ちで発表の場に臨んでいませんか?
口頭発表が上手な人は練習量が桁違いなのです。
緊張を感じなくなるくらい練習しているので、あれだけ堂々と発表の場に立てるのです。
それなので今度英語の口頭発表がある場合は、あなたが思っている10倍・100倍くらい繰り返し練習して、後悔の無いところまでスピーチを体に染み込ませてから臨んでみて下さい。
英語のスピーチの練習をする際は、会場を見回して話す練習もしましょう。
口頭発表の際、聴衆はスライドか発表者を見ています。
発表者が会場に目を向けていると、聞き手に話しかけているのがよく分かり、自分も話を聞こうと言う気持ちになります。
逆に、ずっと下を向いて原稿を読んでいる発表者を見ていると、違和感を感じますよね。
それなので、練習の時から会場を見回す動作や、逆にスライドを見たり指を指す動作を入れながら練習しましょう。
ただただ英語を話す練習だけだと、いざ本番になって目の前に聴衆がいて自分に視線が集まると、どこを見て良いか分からず頭が真っ白になってしまうことがあります。
それなので、どこを見るわけでもなく、ボ〜ッと周りを見渡しながら話す練習はとても効果があります。
それなので英語の口頭発表の練習の際は、ボ〜ッと周りを見回しながら話す練習をすると良いと思います。
英語のスピーチをする際、余裕があれば歩きながら話す練習も取り入れてみて下さい。
時々、国際学会でスピーチが始まると、ステージ左側にある発表者用の台を離れて話し出す人がいますよね。
ステージの真ん中に来て、聴衆に話しかけながらスピーチが始まります。
会場に質問を投げかけたり適度にスライドを指し示したり、とても余裕のあるスピーチで聞いている方も楽しく聞かせてもらいます。
そこまで出来るのは上級者です。
ですが、体の力を抜いて緊張をほぐすためにも、少しステージを歩くのも良いと思います。
スピーチ台に直立不動で立っているのは、余計緊張しますから。
それなので普段の英語の口頭発表練習中から、歩きながらでも英語で話が出来る練習をしてみて下さい。
英語のスピーチをする際、笑顔で話す練習も意識してみて下さい。
国際学会で慣れない英語で話すのは、緊張します。
そうすると、早口になりますし、顔も強張って怖く見えます。
聴衆は結構じっと発表者を見たりします。
それなので、好印象を持ってもらうためにも、笑顔で話すように心がけて下さい。
日本人は真面目なので、学会の発表の際は真面目な顔をしている人が多いですが、海外では笑顔で話すのがスタンダードです。
笑顔の人を見て、嫌な気持ちになる人はいません。
しかも、心に余裕があってスピーチしているようにも見えます。
それなので普段の練習中から、笑顔で英語で話が出来る練習をしてみて下さい。
最後に、英語のスピーチをする際、上手にポインターを使いましょう!
日本人の英語のスピーチを見て思うのが、ポインターが使えていないことです。
その一つが、原稿を読むのに必死になってしまって、ポインターを一度も使わない人がいます。
特にFigure(画像)が出ているときは、そのどこを指しているか分かりにくい時があります。
その時に、ちょっとポインターで指してくれるととても分かりますいです。
この時、ポインターを使えるかどうかは心に余裕があるかで決まります。
原稿を読むので余裕のない人はポインターは使えないですし、しっかり練習をしてきた発表者は余裕を持ってポインターを使うことが出来ます。
練習する時は、どこでポインターを使うのか体を動かして練習する事をオススメします。
また、逆にスライドをずっとポインターで指して読む人や、落ち着かないのかポインターをスライド上でくるくる回し続ける人もいます。
震えるようにポインターをくるくる回し続けるのは、見ている方は目がチカチカしてすごく見辛いです。
それなのでスライドをポインターで指す動作も、何度も何度も繰り返し練習して上手にポインターを使いましょう。
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あなたは、これまで国際学会で英語で発表をしたことがありますか?
日本人の多くは英語が苦手ですし、多くの聴衆の前で話す状況は緊張しますよね。
それなので、英語発表の前には準備が必要になりますが、多くの日本人が考えている準備とは、スライドを作ったり、発表原稿を作ることだったりします。
そして、実際に口に出して読んでみるのは数回から数十回くらいだったりします。
けれど、英語のプレゼンを上手にしたいと思っていましたら、発表原稿を口に出す練習量が足りな過ぎます。
欧米人でさえ、口頭発表の際は何度も何度も口に出して練習します。
そして、身振り手振りを加えて本番さながらの練習をしているのです。
それなので、英語が母国語で無いならさらにもっと口頭発表の練習が必要になるのです。
もしあなたに英語発表の予定がありましたら、準備のための時間配分を間違えないでください。
大事なのは、声に出して練習する時間です。
練習すればするほど、緊張しないで落ち着いて話せるようになりますので、上手に話せるようになるまで何度も何度も口に出して練習して下さい。
次こそは、素敵な英語のプレゼンが出来ると良いですね。