あなたは、長く続く胃の痛みに悩まされていませんか?
長く続く胃の痛みというと、『慢性胃炎』と思いつく人が多いと思います。
ですが、
『機能性胃腸症』という病気を知っていますか?
初めて聞きました。
慢性胃炎とどう違うのですか?
機能性胃腸症は、慢性胃炎のようにストレスで長く続く胃の痛みですが、胃カメラで見た時に、胃粘膜に炎症がないのに症状が出る病気なのです。
実は、この病気は治るのに時間がかかります。
そして、治った後もしっかり注意を続けないと、再発率も高い病気なのです。
私も、この病気と診断されて、その治療の大変さに気がつきました。
今回の記事は、
に向けて、治療はどういったものなのか、どのくらい期間がかかるのかといった内容の話となります。
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機能性胃腸症は、機能性ディスペプシアとも言われていて、
をいいます。
その治療薬は、
といった治療が挙げられ、そのうち上3つが胃の薬になります。
機能性胃腸症(機能性ディスペプシア)は、ストレスによって自律神経の動きに異常が出て発症する病気です。
それなので、ストレスが強い人で1~3の薬でも治りが悪い人には抗不安剤が追加処方されます。
1)胃の動きを改善する薬としては、ナウゼリン、プリンペランといったような名前の薬が処方されます。
2)胃酸の分泌を抑える薬は、タケプロン、ガスターといった薬が出されます。
3)漢方薬は、六君子湯(43番)とか安中散(5番)といった薬です。
私の場合は、はじめは
1)ナウゼリン
2)タケプロン、セルベックス
3)六君子湯(43番)
が処方されました。
けれど、4ヶ月経っても症状に改善が見られませんでした。
私の場合は、さらに『過敏性腸症候群』という腸の動きが悪い状態もありましたので、
3)追加 大建中湯(100番)
という腸の状態を整える薬も途中から追加処方されました。
腸の動きが悪いのは、『過敏性腸症候群』という、やはりストレス性の腸の病気があるからです。
機能性胃腸症(機能性ディスペプシア)も、過敏性腸症候群も、ストレスにより自律神経が機能しなくなって発症する病気です。
症状は、「胃が痛い」「お腹の調子が良くない」ということですが、それだけでも放置すると、徐々に進行してかなり強い胃の痛みになります。
それなので、あなたも当てはまることがありましたら気をつけてくださいね。
まず、機能性胃腸症(機能性ディスペプシア)は、診断時点で「6ヶ月以上続く痛み」という前提があります。
それなので、病院で診断される前にすでに長期間、胃が痛いという状況が続いている状態です。
私の場合は、数年間、胃が痛いという状況が続いていました。
セルベックス、ガスターという薬は度々飲んでいましたが、症状が良くなると、つい面倒になって飲むのをやめてしまっていました。
そして、胃が痛くなると、また内服を再開するという状態を続けていました。
そうすると、胃の知覚過敏の状態が進行し、痛い時の痛みがグッと強くなってしまいました。
そのため、今回は一念発起し、きちんと症状が落ち着くまで治療すると決めて病院を受診しました。
胃の動きを抑える薬と、胃酸を抑える薬、胃をよくする漢方薬を処方されてから、4ヶ月は症状が変わりませんでした。
そのため、5ヶ月目は腸の張りを抑える薬(大建中湯という漢方薬)が追加になりました。
それも含めて5剤を飲むようになって1ヶ月経って(丸々5ヶ月過ぎて)から、ようやく症状が改善傾向を認めてきました。
と考えている方がいいと思います。
治療は、そんなに長くかかるのですね。
私の場合、5ヶ月経過した段階で、症状の改善傾向を認めましたが、症状が出ないわけではありません。
この疾患は、経過が長くて、さらに命を落とす病気ではなかったりしますので、治療を途中でやめてしまう人も多いのです。
また、治療が終わっても、数ヶ月の間に再発する可能性は5人に一人と言われています。
機能性胃腸症の治療の一つとして、
されています。
ピロリ菌は、胃炎や胃潰瘍の原因となる、胃の中にいる菌の一つです。
日本人の感染率は多いです。
そして、最近ではピロリ菌がいる人は、胃がんの発生率も高いと言われています。
機能性胃腸症(機能性ディスペプシア)でも、ピロリ菌陽性の人は多いのです。
私の場合も、機能性胃腸症の診断のために、まずは胃カメラの検査をしました。
その時にピロリ菌陽性であることが分かりました。
けれど私の場合、まだピロリ菌の治療はしておりません。
この辺りの見解は、主治医の先生の判断によるところが大きいのですが、私の場合、胃痛の症状が強かったため、まずは症状を抑えるために内服治療が優先されました。
そして、内服治療時の注意点として、
ということです。
これはどういうことでしょうか?
ということです。
ピロリ菌検査で陰性と出てしまうと、ピロリ菌除菌の必要がなくなります。
タケプロンという薬を飲んでいる間、もしくは飲んだ直後は、本当はピロリ菌がいるのに、検査で菌がいないと判定されてしまう恐れがあります。
そのため、もし胃の痛みの症状が強くて内服治療を優先した場合、タケプロン内服治療が終わってしばらく経ってから再検査が必要になります。
機能性胃腸症の治療自体、長期間かかりますが、そこからさらにピロリ菌除菌という治療期間が必要になってきます。
それなので、たかが「胃の痛み」と放置しないで、あなたが胃の痛みに悩まされていましたら、早めに医療機関を受診し、適した検査を受けることをオススメします。
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機能性胃腸症(機能性ディスペプシア)の治療は、あなたが考えているより長期間を要します。
ですが、今は「胃が痛い」と言ったあなたの症状も、長引けば「胃の激痛」になってしまいます。
また、その後の治療も長引く原因となります。
人によっては、通院も大変なので治療途中でやめてしまう人もいます。
長期間の受診が必要となるため、治療費もかかってしまいます。
ですが、胃の激痛が日常茶飯事に起こることは、それだけでストレスや不眠の原因となります。
もしあなたが今、なかなか治らない長期の胃の痛みに悩まされていましたら、一度早めに医療機関を受診してみたらいかがでしょうか。