大阪で開かれたG20サミットでも、プラスチックごみの削減が話題に上がりましたね。
プラスチックごみは分解するのに数百年かかると言われています。
また、プラスチックごみは海洋に流出することもあり、海洋生物が誤飲してしまい死亡するなどの被害が報告されています。
それなので、改めてプラスチックごみによる地球環境への影響と、あなたにもできるプラスチックごみ削減問題への取り組みを考えていきませんか?
スポンサーリンク
2019年6月に大阪でG20サミットが開かれました。
G20とは、20ヶ国・地域首脳会議のことです。
この会議でも、プラスチックごみ問題が取り上げられました。
<日本提案の目標>
という目標が採択されました。
では何故、プラスチックごみが地球規模の問題となるのでしょうか?
その答えが以下になります。
ゴミの自然分解時間は
と言われています。
そんなにプラスチックごみを街中や海に捨ててしまうことはないよ、と思っている人もいるかもしれません。
ですが、たまに街中でも、プラスチック袋が風で飛んでしまうこともありますよね。
海に遊びに行った時、コンビニの袋がどこかに飛んでしまったってことはありませんでしたか?
そのような形でプラスチックごみが不適切に埋め立てや投棄が行われた場合、分解に数百年かかるため、長期的な地球規模のごみ問題となってしまうことも考えられます。
2016年の段階で、プラスチック生産量は3.96億トンと言われています。
回収されたりリサイクルされたプラスチックごみは約3億トンと報告されています。
それなので、未回収や不適切に投棄されたプラスチックごみは、年間約1億トンと推察できます。
年間それだけの量のプラスチックごみが地球上に投棄されていると考えると、将来的には分解に時間がかかるプラスチックごみの埋め立て場所が上限一杯になってしまうことも考えられます。
プラスチックごみのうち、不適切な埋め立てや放棄されたプラスチックは、年間1億トンと言われています。
そして、その中でも、年間800万トンが海洋に流出されていると言われています。
そのように海洋に流出したプラスチックごみはどうなるのでしょうか?
一部は、ごみとして海底にたまったり、海中を漂って、遠くの沿岸地域にたどり着きます。
日本でも、他の国の言語の書かれたプラスチックごみが海岸にたどり着いたというニュースが時々報告されています。
そして、海中に漂っているごみは、海洋生物が餌と間違えて誤飲してしまい、時には死亡につながります。
どうも、プラスチックが漂っている形が、クラゲに似ていることも理由の一つです。
特に海岸にたどり着いた鯨の死体を剖検したところ、多量のプラスチック袋が含まれていたと報告されています。
ナショナルジオグラフィックは、沿岸に流れ着いて死亡したクジラの胃から大量のプラスチック袋が出てきたニュースは、以下の記事に取り上げられています。
プラスチックごみを削減するために、あなたはどうしたらいいか知っていますか?
あなたにも出来るプラスチックごみ削減と環境問題への取り組みは、
です。
最近は、スーパーでマイバッグを推奨するために、プラスチック袋を有料化したり、マイバッグ持参者には何かの方法で買い物時に割引が効いたりするところもあります。
それなので、今後地球環境問題に取り組むために、買い物の時は、
袋いりません。
包装はいりません。
といった形で協力するにはどうでしょうか。
野菜や果物などは、プラスチック袋で包装されているものもあります。
けれど、買うところによっては、プラスチック包装されていないものを買うこともできます。
例えば、ファーマーズマーケットや道の駅に行くと、商品がザルに入って売られていて、プラスチック袋を使用しないで買い物ができます。
そのように、意識してプラスチックに入っていない商品を買うように選択することで、地球環境問題に取り組むことができます。
実際に、海外の人でごみの削減に積極的に取り組んで、1年間に家から出たごみが小瓶1つで済んだ人もいます。
このように、あなたが意識してゴミ削減運動に参加することで、家庭用ごみを極限まで少なくすることができます。
私も今は買い物の際にはマイバッグを持参し、必要があれば会計時に
「袋、いりません」
と言うように心がけています。
最初はマイバッグを持参することを忘れたり、持っていったのに使用することを忘れる時もありました。
けれど、続けて意識することで、最近では当たり前のようにマイバッグを使うようになりました。
堆肥化可能のお皿とは、自然に放置していても1ヶ月ほどで分解されるお皿のことです。
堆肥化可能皿、紙皿、プラスチック皿の分解時間は以下の通りです。
パームリーフプレート; 自然でオーガニックな使い捨て食器- 100% 堆肥化可能な生分解性持続可能な皿&サービングプラッター、環境に優しい。 25 Pack
プラスチックではありませんが、かなりしっかりと硬めのお皿になっていますので、すぐに溶けてしまったり、折り曲がったりしてしまうことはありません。
あなたも、紙皿が必要になった時は、ぜひ一度この堆肥化可能皿を試してみてください。
また、最近は環境問題に取り組むために、食べられるお皿も作られています。
丸繁製菓では、イートレイという食べられるお皿を販売しています。
公園などでピクニックをしたり、外でパーティーを開く予定がありましたら、こういう商品を使ってみるのはいかがでしょうか。
最後はお皿まで食べられるので、ごみが極力少なく済みます。
また、万が一風に飛ばされて不適切な放棄となっても、早く分解して、地球にも優しい作りになっています。
紙皿よりも値段が高いのですが、地球環境問題を考えて、堆肥化可能のお皿や食べられるお皿を積極的に使っていきたいですね。
商品購入が増えることにより、将来的に製品が安くなったり、いろいろな種類のものが作られるのを期待したいです。
スポンサーリンク
プラスチックごみは地球規模の環境問題となっているので、国によっては法規制をして、国を挙げてプラスチックごみを減らすようにしています。
フランスはごみ問題に積極的に取り組んでいる国の一つです。
フランスは今年、プラスチック容器禁止の法案を可決し、2020年1月から施行を予定しています。
その内容は、プラスチック100%の容器を廃止し、生物由来の堆肥化可能の成分を50%使うことです。
さらに、2025年から、堆肥化可能の成分を60%にすることも含まれています。
現在フランスは、年間約47億個のプラスチックコップが作られており、そのリサイクル率は1%と言われております。
それなので、それが全て堆肥化可能成分を含むものに置き換われば、放棄されたり埋め立てられた場合の分解速度はかなり早くなるのではないでしょうか。
台湾でプラスチック袋の無料配布が一部のお店で禁止されたのは、2002年と他の国に比べて早くから規制されました。
その時は、7分野のお店で無料配布が禁止され、スーパーやコンビニ、ファストフード店が含まれておりました。
2018年からは14分野まで拡大され、家電量販店やドラッグストア、薬局、書店やベーカリーでもプラスチック袋の無料配布が禁止されました。
本屋の買い物では、必ずしもプラスチック袋はいらないと思いますし、ベーカリーでも紙袋を使っても全く問題ないと思います。
このように、国が法規制することで、積極的にプラスチックごみ問題と地球環境問題に取り組んでいます。
プラスチック袋が配布されなかったら、自分で袋を持っていくしかないですよね。
その行為がクセになると、マイバッグを持っていくことは苦になりませんよ。
カナダでは、年間300万トンのプラスチックごみが出ています。
現在は国を挙げて、使い捨てプラスチックを禁止する計画を立てており、2021年から実施する予定になっています。
日本はプラスチックごみを減らす動きは出ていますが、まだ法規制されていないのが現状です。
2019年になり、何度か報道されていますが、やっと環境省が動き出しました。
2030年にはプラスチック排出量を25%削減することを目標としていますが、具体的な取り組みはまだ決まっておりません。
早いと2020年にはプラスチック袋の有料化が言われていますが、コンビニでは反対意見も多いようです。
スポンサーリンク
プラスチックごみ問題は、ごみ問題だけではなく、海洋生物の生存にも大きく関わっております。
また分解にかなり長い年月を必要とされるため、飛ばされて海を漂っていても、その間に分解が完了することはほとんどないでしょう。
分解前に、海洋生物が誤飲して、死に至ることが早いかもしれません。
一人一人が意識して、プラスチック袋を使わない、プラスチック包装された商品を買わないことで少しずつごみ量を減らすことができます。
また、それと同時に国が積極的に法規制することでプラスチック袋や容器の製造を減らしたり、堆肥化可能な成分に置き換えることも可能になってきます。
将来に綺麗な地球を残すために、少しずつでもプラスチックごみ問題の減少に参加していきませんか?
スポンサーリンク