あなたは、足がだるい、ムズムズすると感じたことはありませんか?
仕事で座っている時間が長いと、足がムズムズしてだるいんですよね〜
足のムズムズ感が強くて、夜寝つきが悪くて困ってます
私は、座っている時間が長く、足がだるい、ムズムズする事がとても多いのです。
ふくらはぎをマッサージすると少し改善しますが、時間が経つとまた症状が出てきます。
実は、この『足がだるい』『足がムズムズする』ということは、その後ろに病気が隠れている場合があります。
そして、病気を治すことによって、足の不快感を引き起こす症状を改善することもできるのです。
今日は、そのような
- 足がだるい・ムズムズする
- 足のムズムズ感やだるさが強くて、夜寝つきが悪い
といった人に対して、その原因や対処法についてお伝えします。
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足がだるくムズムズして眠れない!足の不快感を引き起こす病気とは?
足のむくみやだるさ、ムズムズ感を引き起こす病気は以下のものが考えられます。
足がだるくムズムズして眠れない!足の不快感を引き起こす病気① むずむず脚症候群とは?
足がだるかったり、ムズムズするときは、『むずむず脚症候群』という病気が考えられます。
レストレスレッグ症候群とも言われます。
むずむず脚症候群は、じっと座っていたり、横になっている時に、足に不快感が出る疾患です。
このむずむず脚症候群の症状は、
- ムズムズする
- ピリピリする
- かゆい
- 時に、痛い
といった症状になります。
特に夕方から夜にかけて症状が強くなるので、不快感の症状が強いと夜眠れないといった『不眠』の原因にもなります。
ですが、『足がムズムズする』だけでは、病院に行く人は少ないのが現状です。
それですので、この症状があっても一人苦しんでいる人が多いのです。
もし、あなたに当てはまる症状があるようでしたら、症状を少しでも軽減する方法を後述しますので、読んでみてください。
また、後述する『下肢静脈瘤』との違いは、下肢静脈瘤の場合は足を上げたり横になると症状が改善しますが、むずむず脚症候群の場合は、横になっても症状が出ることです。
それなので、夜寝る時、横になっている時に症状があるようなら、むずむず脚症候群の治療をする必要があります。
足がだるくムズムズして眠れない!足の不快感を引き起こす病気② 深部静脈逆流とは?
深部静脈逆流とは、足の中心にある深部静脈の血液が逆流する(上から下に流れる)ことにより症状が出ます。
通常、足の静脈は血液を足先から心臓に戻してくれますが、それが逆流するということは、足に血液が貯まってしまいます。
そうしますと、『足がむくむ』『足がだるい』『足がムズムズする』といった症状を引き起こすのです。
深部静脈逆流は、日常生活で立ちっぱなしや座りっぱなしの生活の人、太っている人、妊婦に起こりやすいので注意してください。
足がだるくムズムズして眠れない!足の不快感を引き起こす病気③ 下肢静脈瘤とは?
足のむくみやだるさを引き起こす病気の一つに、下肢静脈瘤があります。
上記の深部静脈逆流と似て、足の静脈の逆流による病気です。
ですが、深部静脈に問題はなく、足の皮膚に近い静脈に逆流が起こっている病気が下肢静脈瘤です。
そのため、足の表面の血管が拡張して、ボコボコして見える場合もあります。
病気が進行すると、静脈の中に血栓(血の塊)が作られ、かなり強い痛みを引き起こしたり、皮膚が剥ける(皮膚潰瘍)が起こってくる場合もあります。
この場合、治療に時間がかかるようになってきますので、下肢静脈瘤と診断されたら、早めに治療を開始することをオススメします。
足がだるくムズムズして眠れない!足の不快感を引き起こす病気④ その他の疾患(ビタミン不足、糖尿病)はどうして足の不快感を引き起こすの?
足に症状を引き起こす原因として、その他には足の末梢神経によるだるさや痛み、不快感が出ることがあります。
例えば、糖尿病が進行すると末梢神経障害を引き起こし、足の感覚が鈍くなったり、
また、ビタミン不足により、足の痺れが起きることがあります。
その他、整形外科的な疾患があり、腰やお尻の筋肉や骨の関係で、下肢に神経障害が出ることがあります。
例えば、腰のヘルニアや坐骨神経痛という病気で、足に症状が出ます。
この場合、足のピリピリ感や痛みといった症状が、足のむくみやだるさより強く出る場合があります。
このヘルニアや坐骨神経痛の診断には、整形外科に行って検査をする必要があります。
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足がだるくムズムズして眠れない!足の不快感を引き起こす病気の治療法とは?
足のだるさや足のむずむず感の改善方法は、日常生活で出来る方法と病気で行う治療があります。
足がだるくて眠れない!足の不快感を引き起こす病気の改善法① 日常生活から改善する方法とは?
日常生活での足のだるさ改善法① 足を動かす、マッサージをする、ストレッチをする
むずむず脚症候群の場合、足を動かすと症状が軽快することが多いのです。
下肢静脈瘤や深部静脈逆流でも、同じように症状が軽快します。
そのため、座りっぱなし、立ちっぱなしの日常生活の人は、症状が出たらまずは足を動かすことから始めて下さい。
また、マッサージも効果がありますので、足のだるさを感じたら、ふくらはぎを揉んでみたり、ストレッチをするのもオススメします。
日常生活での足のだるさ改善法② 弾力性ストッキングを使用する
マッサージの代わりに、『弾力性ストッキング』を日常生活で使用することもオススメです。
特に、むずむず脚症候群、深部静脈逆流、下肢静脈瘤の場合は有効です。
足を圧迫することにより、足の血管の逆流を抑えてくれたり、ふくらはぎの動きをサポートしてくれるため、症状が軽快するのです。
足を圧迫することで、足の末梢神経に行く血流を抑えてしまいますので、さらに症状が強くなってしまうからです。
それなので、あなたが足のだるさやムズムズ感といった症状がある場合、どの病気によってその症状が起こってくるのか知る必要があります。
足がだるくムズムズして眠れない!足の不快感を引き起こす病気の改善法② 薬を使って改善する方法とは?
足がだるくてむずむずする場合、その原因によって出される薬が異なります。
足のだるさやむずむず感に効く① 鉄剤の効果とは?
むずむず脚症候群の原因はまだ分かっていませんが、ドーパミンがうまく働かないために症状が出てくるとも言われています。
体の中でドーパミンが働くには、『鉄』が必要になりますが、特に女性の場合は鉄が不足している人が多いのです。
そのため、鉄を摂取すると症状が改善するとも言われています。
鉄は食事から取ったり、病院で薬を処方してもらって補うことができますので、鉄分不足の人は、意識的に鉄を摂取してみてください。
足のだるさやむずむず感に効く② ビシフロールの効果とは?
また、むずむず脚症候群の治療薬として、『ビシフロール』というドーパミンを補う薬もあります。
臨床試験では、内服開始8ヶ月後に症状が見られたか確認したところ、この薬の内服で症状改善を認めました。
効果はあると思いますが、即効性の効果があるとは言えませんので、この薬を飲みながら、日常生活でも症状改善のための運度やマッサージを行うことをオススメします。
足のだるさやむずむず感に効く、睡眠薬の効果とは?
むずむず脚症候群の治療の一つとして、「睡眠薬」が処方されることもあります。
これは、睡眠薬自体が、足の症状に効果があるわけではありません。
しかし、むずむず脚症候群は夜になるにつれて症状が強くなったり、横になっても症状が改善されないため、不眠の原因となります。
それなので、足のムズムズ感と不快感で眠れない場合、睡眠薬が処方されます。
足のだるさやむずむず感に効く、メチコバールの効果とは?
もし、あなたの足のむずむず感、だるさ、痛みの原因が末梢神経障害、ビタミンB障害の場合は、メチコバールという薬が出されることもあると思います。
この薬は、ビタミンB12製剤であり、末梢神経の痛みやしびれを改善する効果があります。
ですが、血管が原因で足がむくんだり、だるかったりする場合は、効果がありませんのでご注意ください。
足がだるくムズムズして眠れない!足の不快感を引き起こす病気の改善法③ 手術で改善する方法とは?
手術で改善する足のだるさを引き起こす疾患は、下肢静脈瘤になります。
残念ながら、『むずむず脚症候群』『深部静脈逆流』や糖尿病などによる神経疾患に関しては、手術では改善しません。
下肢静脈瘤による足のだるさやムズムズ感は、静脈の中で血液が逆流することで生じます。
その中でも、手術で取ってしまっても体に問題を引き起こさない静脈がありますので、足の不快感が強い場合には、とってしまうのも選択肢の一つです。
今のところ、静脈瘤による足の不快感の症状は、手術で病気の静脈を取らない場合、内服薬やその他の方法では治療できません。
ただし、手術をしなくても、他の方法を使うと症状を抑えることはできます。
それが、『弾力性ストッキング』を使用することです。
ただし、弾力性ストッキングは履いている時には症状を抑える効果がありますが、脱いでしまいますとまた症状が出てきます。
また、弾力性ストッキングを履くだけでは、病気の完治はしませんので、手術をしない場合は、弾力性ストッキングを毎日しっかり使用してください。
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足がだるくムズムズして眠れない!足の不快感を引き起こす病気を診断するには?
では、足のムズムズ感や足のだるさを引き起こす病気のうち、あなたはどの病気に当てはまるかわかりますか?
深部静脈逆流や下肢静脈瘤の場合は、下肢エコー検査を行うことで診断することができます。
これは、全く体に痛みを伴わない検査ですので、足のむくみや不快感がある人は、一度受けてみてもいい検査だと思います。
それに対し、むずむず脚症候群は、足の症状があるのに下肢エコー検査で問題はないのに足の症状がある人や、横になっても足の症状が改善しない人になります。
また、診断のための問診票もあり、それで診断することも出来ます。
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まとめ
足のだるさやムズムズ感は、表面に出る症状ではないので、なかなか病院までたどり着かず、診断や治療に結びつかない症状なのです。
また、病気だと思わず、「運動不足だから」とか「疲れているから」と考えて、「病気」とさえ思わない人もいます。
ですが、症状に悩まされている人も多く、実は治療方法や改善する方法もありますので、もし足の症状に悩まされているようでしたら、一度病院で診てもらうのも一つの方法です。
たかが、足のだるさやムズムズ感で病院に行くほどでもないと思っている人もいるかもしれません。
けれど、その症状を引き起こす原因によってはもっとひどい症状を引き起こしたり、不眠から精神疾患や日常生活の乱れを引き起こす場合もあります。
足の症状を軽い病気と考えず、しっかりとその原因を探って、改善し、快適な日常生活を送れるようにしませんか?
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