あなたは、緊張しているとお腹が痛くてゴロゴロ鳴る、お腹が痛くなるってことありませんか?
私は特に、緊張する場面でみんながシンとしている時に限ってグーって大きい音で鳴って困っています。
試験の時など、緊張でお腹が痛くて何度もトイレに行きました。
実は、緊張して出るその症状は、ある病気に当てはまります。
この病気の特徴は、『ストレスを感じる・緊張する』と症状が出るということです。
テストや会社での発表などの緊張状態の時、特に教室が静かになっている時に限って、お腹が空いている訳ではないのにお腹がゴロゴロ、もしくはグーっと鳴ってしまいます。
そういう音を周囲の人に聞かれるのは、誰にとってもとても恥ずかしいことですよね。
これが1回2回ではなく、緊張状態が続く間、ずっと鳴り続けてしまうのです。
この病気の不思議なところは、家などリラックスできるところでは、症状が出ないのです。
これは、『過敏性腸症候群』という病名のついた病気なのです。
この病気の発症には、ストレスや緊張が大きく関わっています。
さらに、あなたは『お腹が鳴る』『おならが出る』を誰かに聞かれたくなくて、極度の緊張とストレスを引き起こし、普通の社会生活があなたにとって大きな疲労となるでしょう。
この病気の症状は社会生活を困難にする病気なので、緊張している状態で下記の症状で悩んでいるあなたには知っておいて欲しい病気です。
今日は、緊張すると発症する病気『過敏性腸症候群』についてお話ししますので、あなたが同様の症状でお困りでしたら参考にしてください。
私もこの疾患には高校1年生の時にかかり、それからの長い付き合いです。
ですが、起こってしまったものは仕方がありません。
ストレスを感じて疲労するより、これからは、この疾患と上手に付き合って、楽しい社会生活を送りませんか?
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ここでは、緊張するとお腹が鳴る・お腹が痛くなる・おならが出る病気の特徴についてお伝えします。
腸に腫瘍や炎症などの疾患がないのにも関わらず、腹痛が度々発症したり、お腹の調子が悪くて便秘や下痢、もしくはそれが交互に起こってくることが数ヶ月以上(一般的には3ヶ月以上)起こる病気を、過敏性腸症候群と言います。
どう言った人にこの病気が出てくるのでしょうか?
全人口の10%くらいの人はこの疾患を持っていると言われています。
男女比は女性の方が多く、特に若い人が発症しやすいです。その反対に年齢とともに症状が落ち着いてくるとも言われています。
この疾患は、死に直結するような疾患ではありませんが、お腹がゴロゴロ鳴ったり、不快感があったり、おならが出やすくなったりします。
この病気があるあなたは、お腹がゴロゴロ鳴ったりやおならが出たり、何度もトイレに行く様子など周囲に聞かれたり気づかれたら恥ずかしいと常に思っていることでしょう。
それなので、疾患を持っているあなたは日常生活に支障をきたしたり、常に周囲に人に気づかれないか心配したりしなくてはならなく、そのストレスは尋常ではないと思います。
そんな大変な病気があるんですね。
この恥ずかしさは、もしかしたら経験した人でないと分からないかもしれません。
周りの人がそういう疾患を持っていましたら、不用意に笑ったりしないように接してあげてください。
その人は一人で孤独にとても苦しんでいますので。
緊張するとお腹が鳴ったりおならが出るのはどうしてなのでしょう?
過敏性腸症候群の発症の原因はストレスや緊張と言われています。
ストレスにより、自律神経のバランスが崩れて、知覚過敏になるとちょっとお腹が動いただけで痛みを感じるようになります。
また、腸の動きに関わる神経がストレスで動きが悪くなると、腸の蠕動運動(腸がきちんと食べたものを運ぶ運動)が崩れて、食べた物をスムーズに運べなくなります。
本来なら、食べた物は胃〜小腸〜大腸と流れていきますが、蠕動運動が悪くなると腸のなかで食べた物が行ったり来たりしてしまうのです。
そうすると消化吸収がうまくいかなくなり、下痢や便秘といった症状が出てきます。
また、腸の蠕動運動(腸の動き)が悪くなると、腸の中の空気の排出や吸収がうまくできなくなり、それが溜まってしまうと腹部膨満感(お腹が張る感じ)の原因となります。
この時、お腹の中の空気の流れが悪くなり、いつも不用意に頻回におならが出る原因となってしまうのです。
それなので、ストレス下にさらされている時は、常に症状が出やすい時と考えられます。
この症状が出るときは、どんな時ですか?
例えば、下記の時に症状が出る人は、過敏性腸症候群の疑いが強いです。
それ以外にも、最近では遺伝的要素もあることが分かってきました。
ただし、診断するにはまずは、下痢や便秘、腹部膨満感を起こす原因疾患がないかを除外する必要があります。
過敏性腸症候群の主な症状は下記の通りです。
これらは一般的な過敏性腸症候群の症状ですが、人によってはもっとひどい症状が出る人がいます。
それが、おならやゲップが『臭い』という症状です。
これはどういうことかということを説明していきます。
緊張状態で、腸の動きが悪くなることは上の項でお伝えしましたが、そうなると食べたものがお腹の中でうまく流れていきません。
腸の中で食べたものが行ったり来たりすると、古い食物残渣(しょくもつざんさ:食べ物の残りのことです)がいつまでも排出されず腸の中に溜まっていきます。
そうすると、腸内で悪い細菌がたくさん繁殖してしまい、それがさらにガスを産生し、臭いガスの原因となります。
口から出たら『臭いゲップ』、下から出たら『臭いおなら』になります。
最初、自分では気がつかず、他人に指摘されて気がつくこともあり、あなたの心がすごく傷つくことになってしまう事もあります。
そして、いつも社会生活に気を張っていて、疲れ切ってしまうこととなるでしょう。
周りの人も、しっかり病気を理解して、気をつけてあげたほうがいいですね。
そしてこの病気の問題点は、症状が出現する状況です。
特に症状が出るのは、緊張している時、ストレスがかかっている時なので、家の外にいる時がほとんどです。
緊張している時やストレスがかかっている時は、あなたが社会人なら会社で大事な会議があったり、学生ならテストの日であったりします。
そして、症状が出る時は、あなたの周囲に少し緊張する相手がいる時が多いのです。
友達や先生、上司や同僚ですね。
そうです。
そんな時に何度も頻回にトイレに行く、おならが何度も出る、お腹がぐーぐー鳴るのは嫌ですし、知られたら恥ずかしいですよね。
しかも、それをコントロールしようとしても上手くいきません。
そして、『お腹がなる』『おならが出る』ということで、さらに自分をストレスにさらし、『聞かれたくない』という緊張を強いられます。
それがさらに症状を悪化させてしまうのです。
それなので、私はこの疾患を「知られたくないと思ってしまう病気」と考えました。
あなたは、いつおならが出るか、いつお腹がなるかということにビクビクしていたら、落ち着いて仕事をしたり、学生生活を送ったりすることは難しくなるでしょう。
あなたは周囲の人におならの音やお腹がなることを知られたくなくて、周りの人と距離を置いてしまうことも考えしまうでしょう。
このように、過敏性腸症候群とは『社会生活をする上』でとても怖い病気ということを知って、理解してもらいたいと思います。
この病気の問題点は、症状が致命的でないこと、人に知られたくないことという特徴があり、病院にたどり着くまで時間がかかる病気です。
以下の点を注意し、あなたにも当てはまるなと感じたら、早めに周りの人に相談する、病院に行って見るなどしてみてください。
あなたは『おなかが鳴る』『おならが出る』だけで、お父さんやお母さんに「病院に行きたい」とは言えないですよね。
あなたが「おならが頻回に出るので会社を休みます」と言っても、会社で病欠の許可が下りる事もほぼないでしょう。
このように、あなたの深刻な悩みに対して、あなたも含めた周囲の人も、『重大な症状だから病院で診てもらおう』という気持ちにならないことです。
それよりも、『おならが出るのは恥ずかしい』『お腹の音を聞かれたくない』と言って、隠してしまう傾向があります。
ですが、あなたの症状はしっかりと病名のついた病気なのです。
おならや下痢・便秘も長期間続けば、しっかりとした病気で、それを治していかないと、まともな社会生活を送ることさえ困難になる時があるのです。
あなたにはこの病気を『周囲に知られたくない病気』と思うのではなく、周囲に知ってもらい治療に協力してもらうものと考えてもらいたいです。
また、周囲にこの病気を知っている人がいることで、少しでも緊張状態が和らぐ効果もあります。
確かに、安心して話せる相手が周りにいると、症状が出ても心強いな。
あなたは体調が悪い時、一番最初に話すのは、ご両親やご家族の方でしょう。
けれどこの病気の厄介なところは、相談する相手はあなたにとって信頼できる『緊張しない人』なので、症状を証明するのが難しいということです。
『シンとしているところでお腹がなる』『頻回におならが出る』と言っても、緊張しない人の前ではでません。
それなので、あなたは『おならが出る』『お腹が鳴る』状況を理解し、この病気を理解して、しっかりと周囲の人に自分から病気であることを伝える勇気が必要です。
嘆いてばかりでも、この病気は改善しません。
しっかりとあなたの症状と病気に向き合い、一緒に治療を頑張れる仲間を周囲に作って安心できる社会生活を送りませんか。
あなたは、『重要な会議中にお腹がなるから休みます』とは言い出せないですよね。
『おならが出るので、保健室でテストを受けさせてください』とも言いづらいですよね。
あなたが休みを取る原因が『お腹が鳴る』『おならが出る』というと、人によっては『都合が悪くなると休む人』と捉えられてしまう可能性があります。
あなたはただ『人に知られたくない』『おならの音を聞かれたくない』と思っているだけでも、同じ症状が出ない人にとっては理解は難しい事もあります。
そして、あなたが休んでいる間は緊張しないので、休みを取ったとしても、症状が出ないと休みを取ったことに罪悪感を感じてしまうこともきっとあるでしょう。
ですが、罪悪感は感じなくていいのです。
この病気は、リラックスしていると症状が出ない病気なのです。
もう一つ厄介なのが、この病気は医師によっても知っている人と知らない人がいることです。
この病名が知れ渡ったのは比較的最近なので、病院の先生によっては、下痢や便秘の薬や腸内のガスをコントロールする薬を処方して終わる場合もあります。
あなたが悩んでいる症状をあまり深刻に取らない先生もいるかもしれません。
そんな時は、消化器内科の専門の先生に診てもらうか、あなたから「『過敏性腸症候群』ではありませんか」と一言言ってもらえませんか?
大事なのは、先生のプライドではありません。
あなたの病気を治すことなのです。
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ここでは敢えて、⦅治療⦆ではなく、⦅対処法⦆と書かせていただきました。
と言いますのも、過敏性腸症候群に対する劇的な治療薬というのは無いからです。
腸の腫瘍や炎症などの器質的疾患(原因となる病気)がなく、下痢や便秘を長期間繰り返しているようなら、過敏性腸症候群と診断がつきます。
しかし、診断がついても治療法は⦅対症療法⦆(今悩んでいる症状を抑える投薬)がメインの治療法となってきます。
それなので、下痢型の人は、下痢を止める薬、便秘型の人には便秘に対する薬を処方するといった感じです。
そして、何より『ストレスや緊張』の状態にいる時は、自分が一番気がつきやすいので、その時にどう対処するかで症状が少しでも軽くなる可能性があります。
また、この病気に悩まされているあなたは、『お腹がなる』『おならが出る』時に、それを抑えたいと思いますので、病院に行くより早い対処法になります。
それなので、もしあなたがこの病気の症状に悩んでいましたら、以下のことを試してみてはいかがでしょうか?
この病気にとって、どんなの準備が大切になるのでしょうか?
意外かもしれませんが、『ストレスや緊張状態』に対する前もっての準備が大事になります。
この病気は、あなたが『テストの時』や『会議の時』など、重要な時に症状が出てきますよね。
例えば、あなたが発表しなくていい、ただ出席しているだけの会議だと、この症状は出なくないですか?
小テストなど、テストの結果が内申点に影響しない時は、お腹がゴロゴロ鳴ったりせずにテストを受けられませんか?
そうなのです。
同じ状況下でも緊張が弱いと症状は出ないのです。
それなので、テストの時、会議で発表の時は前もって準備をたくさんしてから望みましょう。
『ここまで準備したから自分は大丈夫』と思うことで、緊張状態が少し薄まります。
確かに、会議の時にしっかり準備をできている事と、お腹が痛くなることはありません!
会議の時の発表などは、前もって何度も頭の中で発表のシミュレーションをやっておくこともお勧めします。
発表することを、メモを見ずに発表できるまで丸暗記してしまうのがいいです。
緊張しないということは、『慣れ』でもあります。
ただ、最初の発表などでは『慣れ』はありませんので、シミュレーションが大事になるのです。
日本の会議は、『言いたいことを全て暗記して望め』という事はあまりないかと思いますが、海外の発表は全文暗記してジェスチャーをつけて当たり前です。
そのために、プレゼンの発表会もあるほどです。
他の人がどのように上手にプレゼンをするかを見せてくれる動画サイトがあります。
それがTEDです。あなたも会議でのプレゼンの時は、TEDを参考にして準備してみてはどうでしょうか。
海外ではプレゼンの上手な人の発表の仕方を参考にして自分の発表を考える人もいますので、ぜひ一度見てみてください。
きっとあなたの助けになるでしょう。
この病気の症状は全てお腹につながります。
そのため、大事な用事がある前は、お腹の調子を整える必要があり、それに大切なのが『食事』になります。
テストや会議など、前もって予定が分かっていることが多いですよね。
そうしたら、数日前から下痢や便秘の原因となるような食べ物の摂取は控えましょう。
お腹の調子が悪くなる食べ物は、以下のようなものです。
便秘症の人は、食物繊維の多いもの、消化の良いものを積極的にとってください。
また水をしっかり取ることも、便秘症には重要になってきます。
ヨーグルトなど、腸内細菌を整えてくれるものもいいでしょう。
しかし、人によっては乳製品が体に合わない人もいます(乳糖不耐症)。そういった人は、お腹がゴロゴロ鳴ったり、下痢になる可能性もあるので注意しましょう。
自分が好きな食べ物も、実は自分の体には合わないこともあります。
それなので、緊張状態ではない週末などに、自分の体に合う・合わない食べ物を調整してみるのも一つの手段だと思います。
お腹の症状なので、お腹を大事にすることは重要です。
では、お腹を大事にするとはどういうことでしょうか。
一つが、お腹が冷えないようにすることです。
血行が悪くなると、お腹に行く血液、お腹の神経を栄養している血液量が少なくなります。
そうすると、腸の動くが悪くなり、下痢や便秘をさらに悪化させます。また、腸の動きが悪くなると、腸がゴロゴロ鳴る原因にもなるので注意しましょう。
あまり冷たいものばかり食べたり飲んだりしないように注意し、冷やすような服装は気をつけましょう。
対処法としては、飲み物は温かいものを飲むように日頃から注意しておきましょう。
同様に、お腹の調子が悪い時は、お腹を温めることも効果があります。ホッカイロや湯たんぽを使うのも効果的です。
お腹を温めると、お腹の血管の径が大きく開くので、たくさん血液が流れるようになります。
そうするとお腹の症状が改善してきます。
また、お腹の調子が良くない時は、手で優しくお腹全体を回すように撫でるのがいいです。
「え、そんな事?」と思うかもしれませんが、これが結構効くのです。
人の手のような暖かなもので、外からそっと動かしてあげると腸にほんの少しだけ刺激が行くようになります。
何かを食べたり飲んだりすると、大きな刺激が直接腸に入り込み、急に動き出すとお腹が痛くなる原因になるので気をつけましょう。
飲むとしたら、まずは白湯がオススメです。
お腹がなったりおならが出始めたら、一時的な処置として、簡単に歩き回るだけでも効果があります。
運動をすると、腸に刺激が行くため蠕動運動(腸の動き)が良くなります。
激しい運動でなくても問題ありません。少し歩くだけで、腸には良い刺激になります。
また血行が良くなりますので、腸に行く血流や腸を動かす神経が正常に動くようになります。
また筋肉がしっかりついてくると代謝が良くなり冷えにくい体になります。
お腹周りの筋肉を増やすには、インナーマッスルを鍛える運動もいいでしょう。
これも激しい運動ではなく、ピラティスと呼ばれるゆっくりじっくり筋肉を使う運動をするとコアマッスルと呼ばれる体幹部の筋肉が鍛えられるのでオススメします。
上記のこと以外にも、お腹を動きを悪くする、下痢や便秘となる原因になることがありますので、そういう知識を身につけておくことが大事です。
この病気の症状は突然出現しますので、何か悪いことに心当たりがないか、知っているだけで色々対処ができるようになるのです。
お腹の動きを悪くすることは以下のことが考えられるので、生活習慣で当てはまることがありましたら、控えてみるのはどうでしょうか。
以下のことが、お腹の動きを悪くする原因となる生活習慣です。
意外にあなたが知らなかった知識がありませんか?
「タバコと吸うのとお腹の症状に何が関係あるのだろう」と思う人もいると思いますが、タバコは血管を細くしてしまう(末梢血管収縮)効果があります。
そのため、血流が悪くなり、腸に行く血液が少なくなるとお腹の症状が出てきてしまうのです。
また、ストレスを低下させることがこの疾患では重要になってきますので、しっかりと睡眠をとってもらったり、バランスの良い食事と適度な運動を推奨します。
心を休めるために、ストレスを軽減する生活を送ってもらう必要があります。
ストレスの軽減の仕方は人それぞれなので、ちょっと旅行に行く人、音楽を聴きに行く人、仲の良い友達と喋る人など、人それぞれ自分に合った対処法になってきます。
人によっては、年齢を重ねると自然に症状が落ち着いてきたという方もいらっしゃいます。
そういう方は日常生活を送る中で、自然とストレスに対する対処法を身につけた方だと思われます。
『場数を踏む』という言葉があるように、いろいろなことを経験すると『慣れ』が出てくるので緊張する場面の少なくなり、症状も治まってくるということですね。
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お腹が鳴る、おならが出やすいだけで、『過敏性腸症候群』と考えてしまうと、実は他の病気が隠れていることもありますので注意してください。
過敏性腸症候群と症状が同じで、別の疾患が考えられるものを下記にあげますので、心配なことがありましたら病院を受診するようにしてください。
呑気症:無意識にたくさんの空気を飲んでしまう病気です。
私たちは普段の生活でも空気を飲み込んでいます。
食事の時や、飲み物を飲む時などです。
しかし、無意識の癖として空気を飲み込んでしまう人はお腹の中に空気がたまり、お腹が張る、げっぷやおならが出やすいといった症状が出てきます。
しかし、これは緊張感とは関与していませんので、区別がつきやすい病気だと思います。
腹部レントゲンを撮ると、お腹に多量の空気が貯まっているのをみることができます。
おへそより上なら胃炎、逆流性食道炎などもお腹が痛い病気の一つです。
これは緊張感でも起こってきますので、過敏性腸症候群と区別することは少し難しいかもしれませんが、あまり下痢や便秘は怒ってきません。
おへそより下なら、腸重積、腸閉塞(機能性)、クローン病、大腸憩室炎といった病気が考えられます。
こちらはお腹が痛い、お腹が張るといった症状が同じです。
それ以外には血便も見られることがあります。
腸重積や腸閉塞は場合によって、吐き気が強かったり、頻回の嘔吐が見られます。
緊急手術も必要になってくる病気ですので、腹痛がひどかったり、しばらく便が出なかったりしたら、早めに病院で診てもらうことも重要になる病気です。
腹部レントゲン撮影やCT検査で診断することができます。
下痢や便秘が続く病気としては、クローン病が考えれらます。
原因不明で腸の粘膜に炎症が起こる病気で、下痢や便秘、血便が特徴的です。
また、大腸憩室炎のひどいものや大腸がんが進行しても同様の症状が出てくることがあります。
症状だけではどの病気か判断が難しいため、病院で大腸内視鏡をする必要があります。
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この病気の大事なところは、緊張やストレスのない生活を送ることが一番大事なことになってきます。
『おならが出る』『お腹がなる』『下痢・便秘が続く』というのは、人に知られたくない症状ですよね。
実は私もこの症状が高校1年生から出ました。
いつもテストの時にお腹も空いていないのにお腹が鳴ってしまいました。
テスト中は教室がシンとしていたため、大きな音が教室に響きました。
それなので、この病気を持っているあなたががどのくらい悩んでいるか、周りの人に知られたくないと思っているかよく分かります。
ですが、そのままにしていると長く苦しむ原因にもなりますし、対処法もわからず一人で苦しむだけなのです。
『お腹が鳴るなんて大した病気じゃない』と思っていたら大間違いです。
お腹がなる・おならが出ることで、変なストレスと緊張感の中、本当のことを人に言えず、人と接しないということを選択してしまう人もいます。
周囲の人に聞かれないように隠すだけで、1日疲れ切ってしまうこともあるでしょう。
また、他に原因があって『お腹がなる』『おならが出る』『下痢・便秘が続く』かもしれないのに、症状を隠していると、その病気の発見が遅れてしまうかもしれません。
『知られたくない』『恥ずかしい』が大きなことになってしまうことも考えれられる病気です。
あなたが、もし緊張状態の中にいるとお腹の調子が悪いということで悩んでいましたら、それはあなたが恥ずかしがることはなく、きちんと病名のついた病気だということを知ってください。
そして、あなたの日常生活でも出来る対処法がありますので、しっかりあなたの体のことを理解していきましょう。
あなたの体とあなたの病気をしっかり知ることで、病気に寄り添いながら日常生活でストレスを少なくすることもできるのです。