こんにちは。医療系ミニマリストのDr. ミニマリストです。
あなたは、いつも疲れがひどくて、眠れない、体が痛い、気が滅入ってしまうという事はありませんか?
いつも夕方になると疲れてしまうけれど、寝る事によって再び元気になるのは、「慢性疲労」という状態です。
しかしストレスが続き、寝ても疲れが取れない、気持ちが浮上しない、頭痛や胃の不快感が続く、全身が痛いなどの症状が出てくるものが、「慢性疲労症候群」となってきます。
ヒトは自分の体に不快な症状があると、物事の判断力の低下を招いてしまいます。
慢性疲労症候群は、現在ではまだ根本的な治療法がなく、しかもなかなか人には理解されない病気です。
「引きこもり」と間違えられたり、「やる気がないんじゃないか」と低評価をされてしまうこともあります。
しかし、実際病気である本人にとっては、大変辛い病気になります。
治す手段の1つが、あなたにかかっているストレスの軽減なのです。
その「ストレスの軽減法」の一つが、実は断捨離でもあるのです。
それなので、今回の記事では、断捨離が慢性疲労症候群の改善に役立った経緯と、その理由について述べていきます。
今回の記事は、
に向けての記事となります。
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「慢性疲労症候群」とは、「原因不明の強い疲労症状が長期間継続する病気」と定義されています。
すでにこの段階で、「原因不明」の疲労と定義されているのです。
原因が分かればそれに対して何かアクションを起こす、薬を飲むといった事をすることができますが、「原因不明」となるとどう対処したらいいのか悩んでしまいます。
実際は「原因不明」というより、人それぞれで発症の原因が違うということなのでしょう。
ただ、発症の要因は、主にストレスが原因であると言われています。
一般的に、慢性疲労症候群の症状は以下のようなものです。
などの多彩な症状が挙げられます。
慢性疲労症候群の詳細は、こちらの記事を参考にしてください。
私は頭痛や微熱はありませんでしたが、その他はほとんどが当てはまりました。
特に、朝起きた直後の全身の痛みは、相当な苦痛でした。
また、1日の中で症状が改善する時間帯もありました。
私の場合、「夕方から夜にかけて」です。
朝が一番症状がキツく、夕方から夜にかけて改善しました。
そのため、仕事終わりに友人と出かけると「元気だね」「疲れているように見えない」と言われ、どう説明したら理解してもらえるのか悩んだこともありました。
この病気の欠点は、「周囲の人にこのつらさを理解してもらえない」事です。
私にとって、「えー、そんな風に見えない」「歳じゃない?」と軽く捉えられ、笑われることは精神的に大きなストレスでした。
一度周囲の人に笑われてしまうと、その後誰かに相談するのが怖くなり、最終的には誰にも相談できない状態になりました。
人は生きていく上で、辛かったり悩んだりしていることに共感してもらえないのは、本当に辛いことです。
どうしたら治るのか、漢方やサプリなどいろいろ試してみたり、運動を取り入れたり、食生活を改善してみたりしましたが、ほとんど効果がありませんでした。
この病気はきちんと診断されないと、ただ怠けているだけ、やる気がないと判断されてしまったり、新型うつ病に分類されたりしてしまう病気です。
ただ、慢性疲労症候群は人によって症状の出方もそれぞれで、確定診断としていいか迷う部分も多い疾患です。
断捨離が、慢性疲労症候群の症状に与えた変化は以下の通りでした。
その行為は言い換えれば、瞑想や自己対話と似ているかもしれません。
そうやって、物1つ1つ手にとって、捨てると決めた物を見ると、
ということを自然と考えるようになります。
大抵は、あなたが忙しくて物事の判断がしっかり出来ていない時(慢性疲労症候群の時)に、
ということに落ち着きます。
不要なものを買った、不要なものが家にある理由を考えると、その時の精神状態も理解することができます。
断捨離は、そのような買い方を続けていくと、家の中にものが溢れてしまう事を視覚的に認識する作業であり、自分の精神状態を確認する作業でもあるのです。
そうすることで、あなたの頭の中が徐々にスッキリしてくるのです。
1つ1つ確認する事で、買った時の忙しかった自分を肯定してあげて、さらに「今後はこのような買い方をするのはやめよう」と、落ち着いて状況を判断できるようになるのです。
そうすることで、慢性疲労症候群の症状も少しずつ落ち着いてくるのです。
それは、あなたがストレスを感じている事を仕分けする作業と似ています。
もしあなたが仕事をたくさん押し付けられて、どれを優先したらいいか正常な判断ができていなかった場合、断捨離をする事で徐々にあなたの仕事の優先順位も判断することができます。
人はあれもこれもと言われたら、頭の中でパニックを起こしてしまいます。
これが、慢性疲労症候群を引き起こすストレスになるのです。
人によっては、仕事をする能力があるのに、優先順位付けができずに思考停止してしまう人もいます。
しかし、断捨離で仕分けを学び、頭の中がスッキリした状況になったら、断捨離だけではなくあなたが悩んでいることも、あなたは上手に仕分けできるようになります
「捨てる」という作業は、あなたの部屋の中の荷物だけに留まりません。
例えば、あなたにストレスを与え慢性疲労症候群の原因となるものとして、あなたを疲れさせる人間関係、あなたを疲れさせる仕事は考えられませんか?
断捨離をする前は、「自分に課せられたことは精一杯やらないと」と自分を追い込んでしまっているのかもしれません。
それなので、あなたは人間関係も捨てられないですし、仕事も断れません。
しかし、いろいろ手一杯になってしまって冷静な判断ができない状況では、いい結果は出せません。
断捨離をすることにより、「捨てる」ということも学びます。
そうすると、あなたは出来なかったことを自分から切り離し、他の人にお願いすることがもう少し楽にできるようなります。
そして、出来ないことは「出来ません」と断ることの重要性も学ぶこととなるでしょう。
それにより、少しずつあなたは自分にかかってくるストレスやプレッシャーを上手に処理できるようになってきます。
買い物は、誰にとっても楽しい行為です。
それは、買い物自体がドーパミン(興奮物質)を出す行為だからです。
普段、ストレスの多いあなたは、いつもより高い買い物をしたいり、多くの買い物をすることで、ドーパミンを感じて楽しい気分になります。
ですが、不必要なもの、不必要な個数まで買う必要はないのです。
不要なものが家に溢れて片付かない状態だと、その事自体があなたにさらにストレスを与えてしまうのです。
断捨離をする事で、あなたはあなたの買い物行動を客観的に見ることが出来、
ということを客観的に見ることが出来ます。
そうする事で、次にあなたが衝動買いを使用としていた時に、「あ、これは必要がないのに満足感のためだけに買おうとしている」と気づくことが出来ます。
そのように買い物行動を抑えることができると、断捨離後も綺麗な部屋を保つことが出来、「ものが溢れた部屋に住んでいる」というあなたのストレスを一つ減らすこともできます。
慢性疲労症候群で本当に精神的に追い詰められている時は、家の中にものが増えがちです。
買い物衝動で増えるのと、ものを捨てられなくて増えるのが原因です。
ものが増えると収納スペースが無くなり、徐々に床や収納でない場所にもものが溢れるようになります。
そして、片付けられていない部屋を視覚的に見てしまう行為も、あなたにストレスを与える原因となってしまいます。
ですが、その時こそ部屋を綺麗にすると、心が落ち着いてくるのです。
一度で一気に部屋全体を断捨離するのは難しい行為です。
それなので、断捨離のはじめは、小さいカテゴリー(引き出し1こ、棚1列など)から少しずつ始めてください。
それでも綺麗になっていく過程を目にすると、とても良い気分になります。
そして、ヒトは「気持ちがいいこと」なら何度も繰り返し体験したくなる生き物なので、それを続けられるようになります。
少しずつカテゴリー別に断捨離していく方法は、こちらを参考にしてください。
一度断捨離をしても、その後ものが増えると、また片付けも大変になります。
それなので、一度断捨離をしてものを減らしたら、それ以降ものを増やさないようにするのも、慢性疲労症候群の症状を悪化させないことに重要になってきます。
断捨離は、物を1つ1つ吟味し要らないと決めたものを捨てていく行為なので、あなたの周りの物の数は徐々に減っていきます。
そうすると、あなたは家にあるものの中から何かを手にする時に、悩まずに選択する、時間をかけずに選択することができます。
洋服や、靴、鞄などがそれに当たります。
慢性疲労症候群の時は、少しでも悩むことが少ない環境を作ることが大事なのです。
例えば洋服の場合、枚数や種類が少なければ、毎朝服を選ぶのに、それほど時間はかかりません。
しかも、お気に入りの物だけ身の回りに置いておけば、どれを選んでも、常に自分にとって一番良いものを選べます。
選択肢が多く、そこから選ぶという行為は、脳にストレスを与えます。
「選ぶのが楽しい」ということもありますが、それは心に余裕のある時に時間をかけてできる行為なのです。
もし、あなたが慢性疲労症候群であったら、選ぶという行為でさえ、脳を使って苦痛を感じることもあるのです
そのことは、慢性疲労症候群の症状を悪化させる原因にもなります。
慢性疲労症候群の症状があるヒトは、断捨離を行い、身の回りのものを少なくすることで、あなたが決断する時の選択肢を少なくすると、ストレスも減り、症状もよくなる一因となります。
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実際の慢性疲労症候群の人が、断捨離を行うことで感じた症状の変化をお伝えします。
慢性疲労症候群の時は、頭の中がやらなければならない事でいっぱいで、他のことを考える余裕が全くありませんでした。
そしていっぱいいっぱいだからこそ、きちんとした判断が下せなく、やらなくてはいけない事がきちんとできていない事でさらに自分を追い詰める状況でした。
そして、朝には強烈な眠気と全身の痛みが襲い、体調が悪いことがさらに自分が出来ない奴だというプレッシャーを与えていました。
よく考えたら毎日が仕事に追われ、常に身の回りの片付けができていない事、ものが多い事にストレスを感じてはいたのですが、どうしたらいいのか分からず、見て見ぬ振りをしてきました。
自分の症状がつらすぎて、家の中を綺麗にしようということにさえ頭が回らなかったのです。
衣装ケースの中の洋服はクルクルっと丸めてポイっと入れられているだけでした。
床や机の上に書類や本を置く事も多く、とにかく郵便物は「リビングのテーブルの上」というのが定位置でした。
心の余裕がないために、部屋も徐々に散らかしっぱなしになり、その部屋を見ることもまた自分にストレスを与えるという悪循環が発生していました。
しかし実際に断捨離することで、家の中のものを1つ1つ捨てていき、荷物の山が1つ1つ小さくなって、目の前にあったストレス(片付いていない部屋)が減っていくのと同時に、頭の中でぐちゃぐちゃ考えていたことが、1つ1つ紐が解けていく感じがしました。
また、断捨離している時は、部屋が綺麗になっていくことが嬉しくて、それに夢中になっていたので、余計な事を考えずにすみました。
それが脳を休めることにつながり、「脳のストレス・疲労を軽減」したのだと思います。
そして、何より感じたのが、目の前がクリアーになると同時に、頭の中がスッキリして気持ちが軽くなっている事に気付きました。
また、生活環境をスッキリさせる以外に、目の前の仕事をこなすだけでなく、頭の中で、自分が何をしたいのか、何を目指したいのか、忘れていた「自分のやりたい事」を思い出すことが出来ました。
そして気がついたら、身体のだるさと筋肉痛のような痛みが改善していました。
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もちろん、1日で全て物を断捨離出来て、ミニマリスト的生活が開始できた訳ではありません。
正直、ミニマリストと胸を張って言えるには、まだまだ途中の段階です。
現在は、ミニマリストを目指し断捨離を開始して3ヶ月になりますが、万全とは言えませんが、徐々に体調も良くなってきました。
1番の変化は、朝の身体の痛みが激減し、朝起きるときにそれほど苦痛を感じなくなった事です。
更に、私と同じような症状で悩まれている人の手助けになるように、自分の体と心の変化を記録して伝えようという気持ちにもなってきました。
慢性疲労症候群とは、まだ確定診断も難しく、確立した治療法や薬もありません。
今、この病気で悩んでいる人と一緒に克服していければと思っております。
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