ユニクロが、プラスチック製ショッピングバッグを廃止することを決めたのを知っていますか?
2019年6月、大阪で開催されたG20サミットでも、プラスチック廃棄によるゴミ問題は話題になりましたね。
また、いろいろな国がプラスチックごみ問題に注目し、プラスチック袋や容器を廃止を法律で規制するようになってきました。
その代わりに今は、紙袋の使用や、堆肥化可能の容器の使用を推奨し、堆肥化できるお皿や食べられるお皿も作られるようになりました。
そして、ユニクロやGUの親会社、ファーストリテイリングもついにプラスチック袋削減の乗り出しました。
プラスチック製品は分解に長い年月がかかるかため、不適切に投棄されてしまうと、地球環境問題の悪化を招きます。
また、一部が海洋に流れ出てしまうと、海洋生物が誤って飲み込んでしまったり、絡まってしまったりして、それらの死を招くことも言われています。
それなので、あなたがもしユニクロやGUの行動に賛同されるようでしたら、ぜひ今後はエコバッグ持参で買い物を楽しむのはいかがでしょうか?
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ユニクロやGUも参戦発表!?プラスチック袋廃止による地球環境保護活動とは?
ユニクロやGUなどファーストリテイリング会社が決めた、プラスチック袋廃止とは?
今回は、ユニクロやGUが傘下にある、ファーストリテイリングという会社がプラスチックの使用削減に対するグループの方針を発表しました。
最近は、プラスチック袋や容器のゴミ問題が、地球環境や海洋生物の生活環境に大きな影響を与えていることが話題となっています。
そのため、ファーストリテイリングが決めたプラスチックの使用削減に対する方針は、明らかに地球環境の保護を考慮した決定であると言えるでしょう。
プラスチックの使用削減に対して決定した事項は、以下の通りです。
- 2020年中を目標として、使い捨てプラスチック包装の85%(7800トン)を削減する
- 2019年9月から、プラスチック製のショッピングバッグの廃止
- 一部プラスチック包装も廃止
- プラスチック袋の代わりに、再生紙を使用した紙袋を使用
- オリジナルエコバッグの販売
- 2020年1月より、ショッピングバッグを有料化
今後半年くらいで、いろいろな活動が一気に開始することが決定しましたね。
個人的には色々賛成です。
例えば、プラスチック包装は、商品を買って家に持って帰った瞬間に捨ててしまいます。
商品を入れてもらったプラスチック袋は、ゴミ袋として再利用するか、その場で捨ててしまいます。
それを考えると、どうせ捨ててしまうので、正直、買った直後から「いらない」と思うことは多々ありました。
靴を買った時は、「箱はいりません」というようにしていますが、洋服を買った時は、一応袋に入れてもらったりします。
けれど、丁寧なお店では、買った商品を一度透明なプラスチック袋で包んだ後に、さらにお店のプラスチック製ショッピング袋に入れてくれるところってありますよね。
気持ちは嬉しいのですが、家に帰るとゴミが多い気持ちがしていました。
エコバッグ持参は、慣れないと時々忘れてしまって「持って来ればよかった」と思うこともあります。
ですが、最初のうちに意識して使うと、そのうち癖になって忘れないようになりますよ。
しかも、忘れて「有料化」の袋を買った後は、「次こそ忘れないようにしよう」と思うようになりますから。
ユニクロやGUも参戦発表!?プラスチック袋廃止により、地球環境問題に良いこととは?
では、プラスチック袋を廃止すると、どうして地球環境問題に良いのでしょうか?
- 海洋生物の保護
- 漂着ゴミの減少
現在、プラスチックゴミは年間800万トンが海洋に流出していると言われています。
プラスチックの製造は年間5%の割合で伸びていますので、今後も海洋に流れ出るプラスチックゴミはこのままでいくと増えるのではないかと考えられます。
プラスチックゴミが海洋に流れ出ることによる海洋生物への影響は、以下の被害がすでに問題となっています。
プラスチック袋がクラゲに見えて間違えて食べてしまう
⬇️
- 腸閉塞で死亡
- プラスチックが胃に入ることで間違えて満腹感が得られ、そのまま餓死してしまう
ここ数年、沿岸に打ち上げられた死亡した鯨を剖検したところ、胃の中から大量のプラスチックが見つかったということが頻回に報告されるようになりました。
また、日本を含め、沿岸地域の漂着ゴミも困った環境問題となっています。
日本では、年間3〜5万トンのプラスチックごみの漂着が認められています。
それなので、プラスチック包装や袋の使用削減をすると
- 海洋生物の保護
- 漂着ゴミの減少
につながります。
ユニクロやGUも参戦発表!?プラスチックゴミ減少により、日本でのプラスチックゴミ問題はどうなるの?
プラスチックごみの処理は、日本では、リサイクル・焼却処分・埋め立てなどがあります。
ですが、年々プラスチックごみが増えてしまい、焼却処分や埋め立てが追いつかなくなってきたのが現状です。
ごみ処理を考えると、埋め立てはなるべく避けたい手段ではありますが、実は日本での「リサイクル」はかなり問題があるのです。
リサイクルというと、プラスチックを回収し、
- プラスチックを再利用する <マテリアルリサイクル>
- プラスチック分子に戻し、またプラスチックを作る <ケミカルリサイクル>
といったイメージがある人がほとんどなのではないでしょうか。
この方法には問題があるのです。
ペットボトルをそのまま再利用する<マテリアルリサイクル>は、プラスチックが劣化するのでオススメではないのです。
そして、一度プラスチック分子に戻す<マテリアルリサイクル>は、かなり資金のかかる方法なのです。
あまり、現実的ではない方法で、実際日本でもこの方法で再利用している割合は少ないのです。
<マテリアルリサイクル> 8%
<マテリアルリサイクル> 4%
では、大半のペットボトルはどのようにリサイクルされているのでしょうか?
その答えが、サーマルリサイクルという方法なのです。
熱再利用による、リサイクルなのです。
これはどういうことなのでしょうか?
ペットボトルは石油製品です。
それなので、お金をかけて<マテリアルリサイクル>するよりも、燃やした熱を火力発電の元として、温水プールなどに使っているのです。
う〜ん、これはリサイクルといっていいものなのでしょうか?
疑問の残ることですが、これが現状です。
それなので、現時点では、リサイクルをしっかり確立するのも重要ですが、プラスチック袋や容器自体の使用と製造を減らすことが、プラスチックごみ減少につながることでもあるのです。
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まとめ
現在では、いろいろな国がプラスチックごみ問題に取り組むようになってきました。
あなたが買い物をするユニクロやGUもその動きに賛同しています。
そして、あなたも、「袋いりません」とか「マイバッグ持ってきました」と言うことで、この活動に参加することができます。
将来の綺麗な地球環境保全のため、資源の枯渇を防ぐために、あなたにもできることから始めていきませんか?
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